11月の最終週、地元栃木県の女峰山へ、シーズンのバスが終わる1日前に登ってきました。
わたしは北アルプスで働いていたこともあって、3000m級の山も登ってきているし、自分はけっこう山を登れる山女だとおもっていたのですが、そのうぬぼれを打ち砕くようなハードな登山でした。
女峰山は日光表連山の東にあり、日本国内でこれより東に女峰山の山頂標高2,463.5mより高い山はありません。
古くからの山岳信仰の盛んだったころの修験者の道は日光二荒山神社からの登山道ですが、道程の標高差が1800mもあり、登頂まで6時間もかかるので「女峰のバカ尾根」と呼ばれるくらいしんどいみたいです。
それだと日帰りはできないので、この日は霧降高原から登るルートで登りました。
8:10登山スタート 高原ハウス奥から入山します。
霧降高原という名前にぴったりの、朝霧の中の登山道です。
紅葉も終わって、木肌の見える茶色い山を登るのは、目に楽しさは少ないですが、荒涼としたかんじがかえってわびさびがあるようで、趣深いです。
途中に赤薙山の山頂をとおります。頂上に神社がありました。
古い祠があり、信仰の山というのがわかります。
祠の前に置かれている木札は、山伏や信者の方が置いたものですね。
裏に願い事を書いて奉納するものです。こういうものを見かけても、そのままにして触れないようにしておいてください。
その後も霧が濃くなったり、
霧が晴れて青空が垣間見えたり
をくりかえしながら登っていきます。
細かいアップダウンが長く続き、結構険しく歩きにくい山道です。
この写真の奥、左から2つ目に見えているのが女峰山の山頂です。まだまだ遠いというのがよくわかります。
こんなきれいな雲海も見れました。神々しいですね~。
11:38 一里ケ曽根独標 到着
ここから少し近づいた女峰山の尾根が見えます。
これを見て、あとちょっとと思いましたが、ここから後1時間ほどかかりました。
足元にはもう雪があります。
12:49女峰山 山頂 左手に男体山も見えます。 右手の日光白根山や霧がかかって見えませんでした。
奥社にお参りしました。
男体山を眺めながらお昼。
寒かったので、お湯を沸かしてカップラーメン。
カップヌードルのアジアテイストが美味しくて、一時期このトムヤムクンとシンガポールラクサを常に家に常備していました笑
食べている間にどんどん雲が出てきます。
登りに思った以上に時間がかかってしまったのと、山頂も気温が低く寒いので、食べたらサッと下山開始。
最後の青空がこれです。
その後すぐこの霧です。道に迷いそうなほど、先が見えません。
16:00でまだ階段にたどり着いていなかったので、最終バスの17:00に間に合うかすごく心配になりました。
思った以上に長い登山道に疲労がたまって頂上に行くまでに時間がかかり、最後のこの辺は力を振り絞って小走りに下山していました。(バスで来ているので、乗れなかったら麓まで歩くしかありません)
1445段の木階段を駆け下ります。
16:21 高原ハウスに到着。霧の中にハウスが見えてホッとしました!!
バスの時間に間に合ったので、ハウスでバッチと梨のジュースを飲みました。
外気温4度…。どおりで寒いはずです笑
あっという間にあたりは日が暮れました。
バスに間に合ってホッとして一枚。
バスに乗って日光駅へ。
日光駅はレトロで可愛いです。
日光の百名山は男体山が有名ですが、登った感触では女峰山のほうが長くしんどい山でした。
そして、私が登った山の中で一番しんどい山でした。標高の高い、北アルプス山々より、二百名山でちょっと地味な女峰山がとてもきつくて、“自分結構登れる~”と思っていた驕りを打ち砕いてくれたお山でした。
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