緑の地蔵院

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ここ数日、疲れが溜まっていたのか体調を崩していました。

この時期に風邪?のような症状がでていて、自分でも急に忙しくなって体力的にも

精神的にも社会人生活がおもったよりしんどいんだな~、わたしのキャパってこんな小さいのか~

と思って落ち込んでいたのですが、

 

いざ休もうとおもっても、2日くらい休みの日に家でのんびりしてもなかなか体調回復せず、“休むってどうやったら休むことになるだっけ?”ってかんじになってきました。

 

鼻がつまっているのか、何を食べても味がしなくなってしまい、たっぷり睡眠をとっても頭痛がとれません。

それで、今日はのんびりお寺で庭でも眺めたいな、とおもって気になっていたお寺に行ってきました。

上桂駅から歩いて12分くらいにある、衣笠山 地蔵院に行きました。

こちらは臨済宗の寺院です。

住宅地の中にある静かなお寺で、山門をくぐるとぶわっと緑の空間が広がっています。

5月ですが、もう半袖で良いくらい暑くて、湿気もあります。

新緑がみずみずしくて、緑の海の中にいるようです。

本殿中央には最澄さん作と伝わる地蔵菩薩の御本尊がいらっしゃいます。

左側にはこのお寺を建立した細川頼之公の像もあります。

 

参拝客はぽつりぽつりというくらいで、混んでいなかったので、本堂の前でゆっくり手を合わせることができました。

京都のお寺はどこも混んでいるので、体力のない今日あえて人気の少ない場所がいいなとおもっていたので、ありがたかったです。

ご本尊の前で手を合わせて、般若心経をあげてから体調が良くなるようにお願いしました。

その最中に、竹林をとおって気持ちの良い風が吹いてきて、そのフレッシュな空気に当たっていると、

すうっと気分が軽くなって、みるみる間に頭痛をかんじなくなりました。

やっぱり、家にいるより頑張ってお参りにきて良かった~笑

 

 

本堂の左手には、一休さんの母子像があります。

頓智で有名な一休宗純禅師は、後小松天皇の皇子として生まれました。

その時代は地蔵院を建立した細川頼之が尽力して南北二つに分かれていた朝廷がようやく北朝に統一されてまだ間もないころで、一休さんの母君が南朝方ゆかりの人だったので、“帝の命を狙っている”と讒言され、命の危険をかんじてこの地蔵院に隠れ住み、近くの民家で一休さんを生みました。(寺の中で出産するのを遠慮されたようです)

千菊丸と名付けられて、6歳で得度して出家するまで、この地蔵院で母君と暮らしていたそうです。

その時代までしかお母さんと一緒にいられなかったのかとおもうと、6歳という年齢の幼さが胸につまります。

 

この緑に囲まれた静かなお寺で、穏やかな時代を過ごされたのかな、とおもいました。

 

 

その隣には、細川頼之と夢窓国師の高弟であり、細川氏に請われてこのお寺を開山した宗鏡禅師のお墓があります。

お墓といっても、自然石が置いてあるだけの、素朴な墓所です。

古代のお墓のような、質素なかんじが、二人の人柄をあらわしているようでいいなあとおもいました。

 

右手の奥には、十六羅漢の庭があります。

平成29年5月現在は庭を眺める方丈が改修工事中で、庭は少ししか見れませんでした。

十六羅漢を模した石が置いてある、枯山水のお庭なのだそうです。

普通の枯山水は水の代わりに石が敷き詰められていますが、こちらは石ではなく苔がむしています。

 

こちらでは庭を眺めながらお抹茶がいただけるそうなので、また改修工事がおわった秋には、紅葉を楽しみに来たいとおもいます。

 

お庭はみれませんでしたが、その代わりに庫裏が特別に公開されていました。

こちらには開基である細川頼之の子孫、細川護煕元首相が描いた瀟湘八景の襖絵が拝見できました。

 

とっても素敵な、遠くに山が見える水辺の風景で、今の季節に観れたこともあって涼しげで良いなとおもいました。

 

そうそう、この地蔵院は竹のお寺として有名ですが、竹取物語の舞台になったのもこの辺りと言われているそうです。

ジブリの“かぐや姫の物語”は、手書きのアニメーションの柔らかさも素晴らしかったけど、ストーリーの切なさに泣きました。

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ある程度年齢を重ねて、もう“選択してしまった”あとの人生を生きているすべての人に、共感できる物語だとおもいます。

“あのとき、あの選択をしていれば、あの人といた未来があったら”という可能性を夢見る気持ちと、そしてそれは儚い夢でしかない、時間は戻らないという真理が本当に切ないです。

でも、一緒にいられなくても、思い出して幸せなきもちになったり、思いをはせてあの人が幸せだといいな、とおもえる相手と人生で出会えただけでも、その後一緒にいるかいないかは関係なく、幸せなことだなっておもいます。

そういう意味で、今回アカデミー賞をとった“LA・LA・LAND”

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も同じようなことをテーマにした映画だとおもっています。その切ないけど幸せ、というのがいいなあとおもって、わたしはとても気に入ったのですが、まだ若い妹とかは“あれはハッピーエンドじゃない”と言って酷評していました笑。

わたしはあれはあれでハッピーエンドだなっておもいましたけどね。

自分の今までの物語が出来たのはあなたのおかげで、ここから先の物語にはお互いは出てこないだろうけど、自分という人間の中には残る、そしてまたそこから新しい物語がはじまるって感じで、切ないけど希望があって、人生ってそういうもんだよなっておもいました。

 

話をもどして。

そこから歩いて苔寺の方にむかっていく途中に、京都の都を見下ろす場所に出ます。

山に囲まれて、高すぎる建物もなく空が広い京都の町ってほんとにいいですよね。

改めて好きだなあとおもいます。

 

苔寺の前にある柚之茶屋さんで名物のとろろそば“苔の月”をいただきました。

蓋を開けた瞬間に、柚子の良い香りがふわっと香って、匂いでも美味しそうだし、

見た目も美しくて感動しました。

白いとろろの上に、月が浮かんでいます。青海苔の苔も風味があって美味しいです。

 

ここで、久しぶりに味覚の感覚がもどってきました。ここ数日すごく鈍くなっていて、何を食べても味気なくなっていたので、自分どうしちゃったんだろうと不安になっていたので、安心しました。

 

苔寺として有名な西芳寺は、事前申し込みがないと拝観できないのですね。

確かに人気のお寺ともなると、そうでもしないと管理できないのかもとおもいます。

ただ、その日の気分でふらっと行く派なので、事前にこの日に行くぞ!と計画を立てるのが少し億劫です笑。

でも行ってみたいお寺なので、再チャレンジしたいとおもいます。

 

調べ不足だったので、あきらめて鈴虫寺の方に向かいました。

 

鈴虫が一年中いるお寺として、また願い事が叶うお寺として有名な華厳禅寺です。

4年ほど前に来たときは、階段下から道路にまでずらっと参拝客が列になっていました。

そのときは友人と2人でそれぞれ願い事をしたのですが、どちらもその後叶っています。

だから、実体験として2/2の確立で願い事が叶っているので、こちらの“わらじ地蔵”さんのパワーはすごいなっておもっています。

今日も修学旅行生や若い女性参拝者などで、山門付近は行列になっていました。

わたしは以前中で説法をきいて(とても面白い説法なので聞く価値ありです)、お庭も見学したので、

今日は中には入らずにわらじ地蔵さんにだけ手を合わせて、新たにお願い事をして帰りました。

時間がある方、初めて参拝される方はぜひ説法をきいて、お守りをいただくと良いとおもいます。

 

 

帰りのバスの中では嵐山の方を通ったのですが、平日でもすごい観光客の数でした。

体調が万全だったらこっちのほうも観光したいとおもったのですが、今日はその体力がなくまた来ようとおもって通り過ぎました。

それが出来るのが京都に住んでよかったなっておもうことです。

旅の間だったら、疲れていてもつい頑張って回ってしまいますが、住んでいるので、また来ようと無理に詰め込みすぎないでいられる。

 

一日に一つか二つのお寺だけじっくり行けるなんて、贅沢だな~と京都に暮らす幸せをしみじみ感じました。

 

 

 

 

 

 

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2 Replies to “緑の地蔵院”

  1. 山伏ガールさん こんにちは。 体調を崩されたのですか… こちら横浜市も暑くなったり寒くなったりと体調が付いて行けない今日この頃であります。 そちらは世界遺産の西芳寺をはじめ雰囲気のイイお寺が点在していますね☆ リフレッシュが身体にも効果的だったようで何よりです 何事にもあんまり頑張り過ぎないように お大事にどうぞ(^_^)

    1. そうなんです~。優しいお言葉ありがとうございます!
      急に暑くなって、体がついていかないですよね。
      行きたい神社仏閣がたくさんありすぎて、身体が足りません笑
      神奈川も鎌倉など素敵な古都がありますよね。これからの紫陽花の季節、素晴らしいですよね!

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