飯縄山 天狗と会えるかな?!

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戸隠神社戸隠登山のため長野にきた前々回に”飯綱山”という天狗伝説がある山を知り、善光寺をお詣りした前回に登りたくても果たせなかった飯綱山登山を、この度長野来訪3回目にして叶えてきました。

 

前回と同じく宿は長野駅から歩いて17分の善光寺近くにある、1166バックパッカーさんにお世話になりました。
前泊して、ゲストハウスに近いバス停 花の小路から7:07に出る 長野駅→戸隠高原行きの急70という路線バスに乗って飯綱山登山口へ。
約40分くらいバスにゆられます。

7:45 登山口バス停を降りて、小道を進むと「登山道」の小さな案内板が出ているのでそれにしたがって歩き始めます。
途中アスファルトの舗装道路と合流してますが、そのまま進むと道祖神や灯篭が現れます。


その突き当たりに石の鳥居があります。


ここでまず一礼して、信仰の山を登らせていただく挨拶をしました。
8:15 木で造られた一の鳥居に到着。


この時点で、あまりの暑さに汗が噴き出しています。

この日8/6は長野で36度を記録した高猛暑で、高原といえど涼しさはまったくかんじませんでした。
旧奥宮一の鳥居は、そのちょっと奥にあったようです。


ここから十三佛の石仏が、参道=登山道においてあります。


四国のお遍路中でも山中などでみました。
十三佛とは、十王信仰をもとに日本で起こった死者を導き冥界の審理を行う仏の信仰です。登山では頂上まで導いてくれる、見守ってくれる存在です。
頂上の神社まで仏様が導いてくれるなんて、神仏習合の修験のお山ってかんじがしますね〜。

登ってる途中、高校生のサッカー部の少年たちが後ろから追い抜いていきました。

挨拶も大きくて爽やかだし、わいわい賑やかにおしゃべりしながらめっちゃ登るのはやくて、おもわずつられてわたしも少しペースはやめになりました。
9:05 駒つなぎの場に到着。


名前からして、昔はここまで馬や籠で登ってきて、ここで馬をつないぐという下乗の場所だったのだとおもいます。
ここでしばし休憩。思ったよりずっと汗をかいていて、水分消費量が多いので、水筒の水が最後まで持つかハラハラしてきました。夏の登山は予想より多めに水を持っていかないとダメですね。
すこし小股とペースダウンを意識して進みます。
白い山あじさいが緑に映えて鮮やかです。

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十三石仏と一緒に標高も細かく案内があるので、どこまできたか、あとどのくらいかの目安となって、とても助かります。

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登山道全体的に「登山口」の看板などあって、親切だなあとおもいました。

ちょっとした鎖場などもあります。

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9:20 富士見の水場

汗まみれの顔や頭を禊がわりにぬらしました。

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飲料できるか不明だったので飲まなかったのですが、飲料水ならとても助かる場所にあります!
富士見という名前なのでここから富士山が見えるのかとおもって見ましたが、白く曇っていて残念ながら見えませんでした。

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この辺で少し靄がでてきました。戸隠も靄の中の登山だったので、この辺りは白い靄が多い印象があります。

9:26 天狗の硯岩という看板があったので、ちょっとその上に立ってみると、風が当たってとても気持ち良いです。

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樹林帯を抜けると、一気に見晴らしが良くなります。

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靄も晴れて日差しが強く暑いかわりに、遠くに北アルプスも見えます。

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この辺はお花畑のように色とりどりの花が咲いていてとても綺麗です。

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9:57 鳥居と石の祠があります。わたしはここが飯綱神社かとおもったのですが、この先にありました。

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10:05 飯綱神社に到着しました。

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高尾山の山伏修験に参加したとき、高尾山の今のご本尊は飯綱大権現で白い狐に乗り羽があるお不動様だとききました。
この飯綱山から勧請されたお不動様らしいです。境内にその飯綱大権現のお姿だろう石仏がありました。

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こちらのお社はあまり大きくないですが、ここから東京まで繋がって、あちらではあんな大きなお堂になるなんて面白いですね。
その反対側には大天狗のお面があります。

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壁には烏天狗が描かれています。

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高尾山も天狗の伝説がありお山の中は天狗だらけでしたが、その天狗もこの飯綱山から一緒に高尾に行ったのかな。
お宮を背にして、目の前には青い空が広がっていて、とても気持ちのよい場所です。しばらく空を眺めてボーっとしました。

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ここから山頂までは10分ほど。

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こうやってみると登りがきつそうで、10分でいける?!とおもいますが、神社でお詣りしてパワーをもらえたからか、十分休憩したからかすいすい進めます。

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10:24 飯綱山山頂 1917m

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ぐるっとまわりが一面見晴らしが良いです。

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北信五岳が見渡せます。
少し休んでから、帰りのバスの時間があるので名残惜しいですが、頂上を後にします。

10:35に頂上をでて、もと来た道を戻ると石の祠を過ぎたあたりで飯綱山登山口方面と戸隠神社中社方面に分かれる標識があります。

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帰りは戸隠方面に降りるほうが早いし違う道のほうが面白そうなので、中社方面へ。
こちらのほうが岩場の傾斜がゆるいですが、ザレ場というかザラザラグラグラした石がたくさんあって足元が安定しないので、結構下りにも気を使います。

11:12 萱ノ宮という祠があります。

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無事下山できたことのお礼と、バスに間に合いますようにとお願いしました。

古い木の鳥居は腐食が進んでいるようです。
この後は道もなだらかで歩きやすかったです。
11:30 登山道の終わりまできました。こちらは西登山道(中社尾根)だったんですね。

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ここから北東、進行方向右手側に進むと、水音がきこえて川をわたります。
そうするとたくさん駐車してる車がみえて、みんな登山客かな?!こんなにいた?とおもったら「チビッコ忍者村」という施設だったんですね。
夏休みの子どもたちの声が賑やかに外まできこえていました。

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わたしも子どもだったら絶対来たかった!いいなあ、長野の子どもは。
その近くには”神つげ温泉”があります。着替えをもっていたら是非とも汗を流したかったですが、荷物はできるだけ軽量化してゲストハウスにおいてきたので、今回はあきらめました。
今登ってきた飯綱山がみえます。

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さっきまであんな高いところにいたんだなぁと不思議な気持ちです。
自分の二本の足だけで、あんな高いところ、遠いところまで人間は行けるものなんですね。行こうとおもえば。

それを登山やお遍路をすると思い出すことができます。
赤い屋根のお堂は弘法大師を祀ったお堂でした。ここにあるということは、空海さんも飯綱山に登ったり戸隠神社に参拝したってことですよね。

急いで下山したら12:30の電車まで時間に余裕があったので、ユースホステル横倉さんで飯綱山のバッチを購入しました。ここは茅葺屋根が素敵なお宿で、前々回の戸隠登山のときに宿泊させていただきました。

このあたりには茅葺屋根の旅館が多く、茅葺屋根の葺き替え工事をやっているのを見ました。

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茅葺屋根を維持するのは、維持費もかかるし材料も必要だし大変ですよね。

それから極意さんで戸隠そばをいただきました。

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極意さんも、まわりの旅館も昔は神仏集合で僧坊の宿坊だったそうです。

「徳善院 蕎麦」というのは、その時の僧坊の名前だそうです。昔はたくさん僧坊があったのが、神仏分離令でみんな神道系に改めさせられてしまったんですね。

中社の前のバス停から、12:30のバスで長野市内へ。この日は”びんずる祭り”で通行規制があり、臨時の善光寺大門前で降車しました。
ゲストハウスによっておかせていただいた荷物を受け取って、びんずる祭りの街中を急いで長野駅へ向かいました。

飯綱山は長野の子どもだと小学生の遠足で登るくらい難しくない山だときいていましたが、確かに戸隠山と比べても危険なところはないですが、やっぱりなかなか息が乱れてきつかったです。長野の小学生恐るべし。
そして、疲れているはずなのに、お山の上でお詣りすると、やっぱりパワーが湧いてきます。

長野から戸隠へ行くのも帰るのもバスだと1時間に1本しかなくてそれを逃したら大幅に予定がズレるのでハラハラします。ハラハラしながら山を登ると変に焦るし、参拝中も気が散るので、次は時間に余裕を持って登山したいなとおもいました。

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