京都の東 鞍馬寺では毎年5月の満月祭にウエサク祭というものがあります。
今年2020年令和2年の満月祭は5月7日に行われたそうですが、昨今のコロナ禍の状況を鑑みて一般公開はされなかったそうです。
2018年にわたしが行ったときの模様をここでお伝えして、この状況が落ち着いた来年以降、ぜひ見に行くのを楽しみにしていただければとおもい、記事をアップします。
仕事終わりに同僚と一緒に、車で鞍馬寺のふもとへ。
すでに満月祭ははじまっていたため、周囲の駐車場はどこも満杯で、臨時で駐車場貸し出ししている民家に車を停めさせていただきました。
参拝に登り始めたのが21時頃。もうすでに鞍馬寺での儀式は終わっていて、帰り支度の人たちとすれ違いました。
かつては19時から3部構成の儀式がはじまり、朝の4時ごろまでかかっていたそうですが、年々観光客が増加し、比叡山を登る叡山電鉄の最終便に間に合うようにスケジュールが組まれているようです。
鞍馬寺は山の上にお寺の本堂があるので、けっこうな山登り、階段をあがっていきます。ケーブルカーで中腹まで行くこともできますが、この時間はもう終わっていたか、一応修行を兼ねて!とおもったのか、徒歩を選択。
仕事終わりの身体にはきつく、ひいひいはあはあ言いながら上がっていきました。
満月は残念ながら雲に隠れてあまりよく見えませんでした。
ウエサク祭の起源は、お釈迦様の誕生、悟りを開いた日、入滅、と記念日がすべてヴァイシャ―カというインド暦2月の第一満月の日だったことに由来しています。これを現代の太陽暦でみると4月から5月の満月の日に当たることから、5月に行われているようです。
ウエサクという聞きなれない言葉は、このヴァイシャ―カが訛ったもので、インドからネパール、チベット、タイ、ミャンマー、スリランカなどに広まり、各地でそこの様式で現在も受け継がれているそうです。
儀式の終わった本堂の前で、ろうそくのともし火で曼荼羅のようなものがつくられていました。ウエサク祭で検索すると出てくる画像がこれですよね。
お寺の方にきいたら、この本堂前で並べるのは参拝者が勝手にやっていること、みたいなニュアンスでおっしゃっていてびっくりしました(笑)
ともし火自体は、「一人一人の霊性を表すもの」として配っているみたいです。
自分の中の綺麗なものを、象徴として目の前に置いて、再認識して、綺麗な心を保つようにする、ということかな~とわたしなりに解釈しました。
それにしても勝手に並べてるって、統制とれすぎでしょ~!どういう仕組みなのか、儀式を全部参加された方がいらっしゃったら教えていただきたいです。
なんにしても綺麗です。
ヒマラヤの山中や、インドや、東南アジアでもこの美しい光景が各地で見られて、多くの人が満月に祈りを捧げ、ともし火を掲げて平和を祈っているとおもうと、心がポッと温かくなります。
しばし座ってぼーっとこの光を見つめていました。
鞍馬寺はレーキヒーリングをやっている方の聖地だったり、宇宙のパワーが感じられるとスピリチュアル界隈で有名らしく、ヨガのような恰好の方がこのともし火のまわりで瞑想したり、天に向かって体を伸ばしたりしていました。
5月といえど鞍馬寺は山中、けっこう冷えます。登ってくるまでに汗をかいていたのがひいて、よけいに寒かったのですが、火の回りで座っていると、お尻はそんなに寒くなかったのは、宇宙パワーなのか!?とか勝手におもってました(笑)
今後参加される方は、長そで持っていかれることをおススメします!
なんとか満月をかんじようと見ましたが、雲に反射する光で感じるくらいでした。
暗い山の中をまた降りていきます。
帰りに魁力屋でラーメンを食べてあったまって帰宅。
京都は本当にラーメン激戦区でラーメンが美味しいです。
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