いよいよ最終日三日目。
4:00 起床
5:00 床固め
6:00 羽黒山抖そう行
一日目とは違った回り方で、緩やかな田園風景を回って長距離歩きました。
途中で山に自生している漆の木を見つけたりして嬉しくなったり。
9:30 出世式(火渡り)
いよいよ大詰め。
山に入るときに一旦死んで、山という体内で育まれて、この火渡りによってまた新たにこの世に生を受けることになります。
先達さんたちが組んでくださった焚き火の上を、「えいっ」と掛け声をかけて飛び越えていきます。
めっちゃ気合を入れて、全力で助走つけて飛びました。
これでわたしは生まれ変わったんだーーー!
ニュータイプになった!!はじめましてニューわたし!!
だからもうつまんない嫌がらせにイライラしたりしないぞ!と心に誓う。
10:00 終了式
山伏体験の修了証をいただき、着替えてこれにて修行が終わります。
その後、大進坊にてお風呂をいただきました。実に2泊3日ぶりのお風呂。
すっっごく気持ちが良かったです。火渡りをしたあとの温泉は、生まれたあとの産湯になります。
三日間の修行の疲れと汚れと、南蛮燻臭さを落として、綺麗になった姿で精進落としです。
12:00精進落とし
これまでの質素な食事はなんだったの?!(もちろん修行ですが)ってくらいの豪華な食事!!!
山菜も美味しいし、肉や魚も三日ぶり。そしてお酒!!!
一人づつ修行の感想を一言づつ話していって、修行中あまり私語は話さなかったので、この人こんなこと考えていたんだ~!
と新鮮でした。
高3男子二人も、これから受験頑張れ!とみんなに応援されてました。
とくに地元の子は、神木隆之介くんみたいな涼やかな弓道部男子で、こんな少女漫画に出てきそうな素敵な子が、しかも羽黒が地元で山伏に興味をもっているだなんて、もう山形安泰じゃん!!いや日本の宝だ!!!とわたしは大興奮していました笑
どんどん席をかわっていって、先達さんたちともたくさんお話できて、また夏に個人で修行に来たり、秋の峯入り(女性は神子修行)に参加したいと思いました。
体験塾では湯殿山は行けなかったので、次回はぜひ湯殿山に登拝したい!!と楽しみも残りました。
わたしは酔っ払いすぎて、一旦空いてる部屋で寝かせてもらっちゃいました。
楽しくてはしゃぎすぎてしまった。どんだけ飲んだのか・・・。
起きてからもまだ飲んでる人がいたので再度飲んで、お蕎麦屋さんに連れて行ってもらい、夜行バスの時間まで楽しく過ごして、関東に帰るのが名残惜しかったです。
大進坊さん、お世話になりました!!歴史ある建物で、中もめっちゃ広かったです。
全国各地に出羽三山信仰の講があり、その県や地区によって使う宿坊もだいたい決まっているようです。
この時は千葉の印西市に住んでいたのですが、帰ってきてから近所を歩いていると、畑の中に出羽三山信仰の石碑が建っていました。
千葉でも出羽三山信仰が盛んだったことがわかります。
また、過去に千葉にある国立民俗博物館では山伏の企画展をやっていて、そのときも出羽三山の山伏について詳しく解説されていました。
距離では遠い出羽三山ですが、身近なところで関わりがあったと思うとご縁がつながっている気がして嬉しくなりました。
これがわたしの初めての山伏体験でした。ここから本格的に山伏とは何か、なぜ山に入るのか、山から得るものは何か、とどんどん深く知りたくなってきます。
そういうきっかけをくれた出羽三山 羽黒修験 いでは文化記念館と先達山伏の方々に感謝しています。
いつかまた必ず、出羽三山に行きたいと思っています。
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