4/29(水) お遍路4日目
無事観音堂の軒先で一夜を過ごせました。
明け方、まだ寒く寝袋にくるまりながら、もそもそとパンを食べていると、ポツポツ小雨が降ってきました。
ダウンの寝袋は暖かいけれど、濡れると悲惨なので、急いで片付けて、雨合羽を着ました。
雨が降るのがもう少し早かったら、寝ているときに濡れてしまったとおもうので、
このタイミングで良かった〜仏様ありがとうございます‼︎と思いました。
どんどん雨がひどくなる中、歩いていると昨日太龍寺の登りで出会った男性2人組のお遍路さんと再会しました。
向かう場所は一緒なので、後ろからついていきました。
人気のない山越えをすると、海部町という海辺の町に出ます。
ここで雨が上がり、美波町の駅舎が広くスペースがあったので、雨具をしまって暖かい飲み物で一休みしました。
トイレも綺麗だし風避けになるドアも閉まるし、よくお遍路さんが始発までなどここで休んでいるようです。
隣には食べ物など売っている物産コーナーもありました。
それからまた歩き出し、たまたま外に出てきたおばあさんが、家の中からバナナを持ってきて私たちにお接待してくれました。
わたしは何度目かのお接待でしたが、男性2人ははじめてのお接待だったらしく、すごく喜んでいて、
「やっぱり男2人より女性がいた方が優しくしてもらえていいな〜笑」
と言っていました笑
海辺の町は潮の匂いがしていて、良いですね〜。
えびす洞という、波が抉ってトンネルのようになった洞に寄り道しました。
ちょっと元気になって、男性2人のペースにがんばってついていって、予定通りに12:00頃 23番 薬王寺 に到着しました。
着いてからの、上まで登る階段が辛い。笑
遠くからみえていた塔が立派です。
お堂からは、海部の町が海まで見渡せました。
薬王寺近くの、ドライブイン はしもと さんでお昼のバイキングを3人で食べました。
これも何かの縁ということで、お昼はご馳走になりました。ありがとうございます!
サザエの肝などもあり、海の幸を堪能しました。
連日コンビニおにぎりで、昨日もまともな食事をとっていなかったので、食べまくりました。
こちらのお座敷の和室を、閉店後に善根宿として女性のお遍路さんに貸していただけるということで、
雨のなか歩いたのと昨日野宿であまり疲れがとれていなかったので、昼過ぎとはやめですがここを今晩の宿に決めさせてもらいました。
お店が閉まるまで近くの薬王寺温泉で、1日ぶりのお風呂と久しぶりの洗濯をしました。
薬王寺温泉の由来は、空海さんが42歳のときに医王山薬王寺を開創したときに、山腹より湧き出た霊水をみつけ病に苦しむ人々に温浴を教えたことによるそうです。
この辺りのお風呂やさんには、お遍路さんのためか洗濯機乾燥機を置いてあるところが多くてありがたいです。
男性2人とはまだ先に進むとのことで、温泉で1日一緒だった彼らに別れを告げて、わたしは4時頃はしもとさんへ。
夜は大将とおしゃべりしながら、また海鮮たっぷりの夕ご飯を、お接待していただきました。
なんと海老まで入ってました〜!
大将はそろそろこのドライブイン はしもとを閉めてしまうと考えているそうで、とても量が多くて美味しい料理が食べられなくなるのは残念だなと思いました。
でも、お遍路さんへの善根宿は続けたいとのことで、ちょっと離れたスペースに男性用の古いバスを改造した部屋があり、女性用に新たに小部屋を作っているようです。
その秘密基地のようなアトリエに入れてもらうと、趣味で作っている木工細工や棗などがあり、子どもが乗れる汽車のおもちゃは幼稚園に寄付することも考えいるそうで、部屋も手作りしてしまう大将のアイデアと行動力に感服しました。
わたしの前いた漆工房の師匠もそうでしたが、いつまでもやりたいことがあって、毎日あれしようこれしようと考えている人って、瞳が少年のようにキラキラしている瞬間があって、めっちゃパワフルなんですよね。
そして、ある年齢より上の人って、なにかを買ってくるという発想がなくて自分でなんとか作っちゃおうっておもって、実際作れちゃうんですよね〜。
なにかを習ったりしなくても、専門てきな道具の使い方なんかも見よう見まねでも考えながらやればなんとかなるもんなんだなって、生きる知恵ってほんとはこうゆうこというのかな、とおもいます。
わからないことややり方をすぐネットで調べたり、なんとか教室とか探しちゃうわたしたち世代には、そのいい加減さや自分で工夫してなんとかするアバウトさが足りない気がしました。
大将の棗を一つお土産にいただいて、2日ぶりの布団と安心な屋内で眠らせてもらいました。
朱印300
牛乳100
パン100
洗濯機200
乾燥機100
温泉600
1400
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