5/26 (火) お遍路30日目
6:30起床して、従兄弟家族に見送られて7:20に出発。
次に従兄弟の子どもに会えるのはいつになるのかなあ。
従兄弟のお嫁さんがおにぎりを作ってくださった。ありがたい…。
歩いて太田駅から電車に乗って金蔵駅まで行きます。
香川でお会いしたい方にアポが取れたので、お遍路を小休止して先々日歩いた善通寺市まで戻りました。
駅から20分ほど歩いて、”和うるし工房 あい”さんへ。
国産漆のみを使って製作している松本さん、宮崎さんご夫妻にお会いできました。
もともとわたしは、漆の苗の育て方や垣方を調べるうちに和うるし工房あいさんのブログhttp://waurusi.sblo.jp/s/
に辿り着き、徳島漆や香川の伝統の漆芸について興味を持っていました。
今回香川に入ってから、近くを歩くしぜひお話しをお聞きしたいとおもい、突然電話したのにもかかわらず、日にちを合わせて時間をとってくださりました。
最初にすごく詳しく日本産漆について語ってくださって、自分が欲しい表現に合わせて日本産漆を使い分ける技量がないと、日本産漆を使う意味や価値がないのだということがよくわかりました。
素材を活かすには技術が必要、作家としてやっていくには自分の立ち位置やスポンサー、売り方を考えること、というアドバイスがズーンときました。
その後二階の工房も見せていただいて、精製していない生漆の透明さを見せてもらい、混ぜ物をしない漆はこんなに綺麗で臭くないのだということに衝撃を受けました。
同じ生漆を重ねたものでも、岩手の浄法寺漆はマットで、徳島の阿波漆は艶ありです。こんなに違うのかとまたまたびっくり。
漆は奥が深い。そう思っていたけれど、わたしが思っていたよりももっと気が遠くなるくらい、難しくて面白いものなんだと再認識しました。
貴重なお話しがきけて、本当にありがたかったです。
わたしもいつか国産漆を使うに値する作り手になりたいと思います。
工房の庭には縄文式の間引かない育成方法で漆の樹が育てられていました。
お昼は大釜うどんで、なんとご馳走していただきました。ありがとうございます!
多度津駅まで車で送っていただき、そこから電車で屋島へ。
駅からは坂道を登ります。
途中に空海さんが爪で彫ったという梵字岩や、
空海さんに梨をあげるのを渋ったらその木の梨が固くなって食べられなくなったという不喰梨があります。
空海さんの伝説はときに豪快すぎるし容赦ないものが多いですね笑
15:25に源平合戦古戦場跡の84番 屋島寺に登拝。
境内には、屋島で空海さんを案内したという太三郎狸の像があります。
合戦中は凄惨になった血の池も、今は草木が茂ってそんな気配は微塵もかんじません。
良い眺めです!
ここで、お遍路の最初に出会った香川在住のおばさまに連絡をしていて再会し、一緒に85番 八栗寺に行きました。
境内には茅葺の神社もあり、
石仏もあります。
それから、出汁がおいしいと評判のうどん屋”わら屋”へ。
茅葺屋根の雰囲気のあるお店です。
その後、”骨付鳥一鶴”にも連れて行っていただき、明日に備えて沢山食べさせてもらいました。
おばさまのお友達とも再会して、ようやくここまで来たことを伝えてから、最後の夜は”たいや旅館”さんにお世話になりました。
遅くにいきなり電話したにもかかわらず、心のこもった接待をしていただき、本当に素敵なご主人でした。
明日はいよいよお遍路最後の日。集中してしっかり歩きたい。
最後に山越えもあるので、早めに就寝しました。
お土産755
電車800➕850
お土産1080
朱印300✖︎2 600
計4085円
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