5/28(木) お遍路32日目
昨日遅くまでアジアンガールズトークしていたので、朝ゆっくりめに8:00起床。
JRなんばまで歩いて、そこから天王寺駅へ。
あべのハルカスのB1Fのサービスカウンターで荷物を預かってもらいます。
¥500でお遍路の杖からバックパックまで預かってもらえて、助かりました。
16Fのあべのハルカス美術館で、開館1周年記念特別展覧会
「昔も今も、こんぴらさん。〜金毘羅宮のたからもの〜」
を観に行きました。
お遍路中の金毘羅宮ではこっちに出張中で見れなかった若冲の襖絵などがここで一挙に見れました。
これも縁ですね。
奥書院秘蔵の若冲の「花丸図」という黄金の襖絵は、絢爛豪華だけれど良く見ると葉に虫食いがあったりして、美しさだけじゃないのが若冲らしくて良かったです。
円山応挙の「遊虎図」は、どこから見ても目が合う虎や、襖を開けたときには隠れて、閉めるとパッと現れる一匹だけ白い虎がいたりと、襖という演出装置を活かした工夫が沢山あって面白かったです。
狩野永徳の「富士山杉樹屏風」も迫力と勢いのある見ていて気持ちの良い筆使いでした。
ビルの一角のため美術館自体は小さめで点数は少ないけれど、見応えのあるものがあって良かったです。
展望庭園でたい焼きを食べながら大阪の街を見下ろします。
1時間くらいかかるのでウトウトしました。
京都駅のコインロッカーにどでかいバックパックを入れて、お遍路中に出会った友人と待ち合わせをして一緒に東寺へ行きました。
東寺は大好きな場所で、京都に来るたびに寄っています。後日1人でゆっくり参拝したので、その時のことはまた改めてブログに書きたいとおもいます。
金堂でゆっくり御礼を言いました。
東寺の立体曼荼羅、とくに象に乗った帝釈天が大好きです。端正なお顔が素敵です。
お遍路の納経帳に御朱印をいただいて、売店で東寺のポストカードを購入しました。
これで、お遍路道中お世話になった人や善根宿さんに御礼と、無事結願したことを伝えました。
その後は京都観光を楽しんで、京都に住みたいという昔からの夢をまた滾らせながら、夜行バスにのって家路へと向かいました。
こうして4/16〜5/28の約1ヶ月半というわたしの、大阪、和歌山、京都、四国お遍路の旅は終わりました。
終えてみると、1日1日はあっというまで夢中のうちに過ぎていきました。
初めはできるかどうかもわからなかった歩き遍路で1200kmという途方もない距離が、一歩一歩確実に歩きさえすれば到達できるものなんだということが、自分の生の経験として実感をもって感じられます。
だから、この感覚を忘れなければ、きっと人生も大丈夫なんだ、進みたい方角に向かってさえいればいつか辿りつけるんだ、という自信が今はあります。
この感覚を元から持っていたり人生経験で得ている人には、もしかしたらわざわざお遍路をする必要はないのかもしれません。
しかし、わたしにとっては、そう頭で思っていることが身体と心でそうだと納得できたことがとても重要で、これからの人生に絶対に必要な強い核をお遍路をしたことによって持てたようにおもいます。
お遍路はこれで一区切りつきましたが、人生まだまだ、修行もまだまだ。
これからも霊山に登ったり、山岳修験も研究したいし、神社仏閣巡りをしつつ、現実社会でサバイバルできるように人間を鍛えていきたいとおもいます。
このブログでも熊野古道を歩いた話や、高尾山の山伏修行や、比叡山に行ったことなどまだまだ書きたいこと沢山ありますので、これからもどうぞよろしくお願いします。
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祝!!ブログ「お遍路篇」結願!!
TAKAです、いつも楽しく読ませてもらっておりました
このブログでは自分の知らない遍路沿いの面白スポットが沢山紹介されていて、
次にさとさんはどこに行くのだろうと、ワクワクしながら読んでました
さとさんは感動的な出会いも多々あって、とても密度の濃い、素敵なお遍路旅をされたようで、
自分から積極的に動く気概を持っていれば、お遍路はここまでドラマティックな
素敵な旅になるんだ、って、その前向きな姿勢は、とてもとても勉強になりました
多分、人生も同じことなんだと思います(見習わねば….笑)
これからもワクワクするような素敵なブログを書いて下さいね、楽しみにしています!
追記:
高知でさとさんが出会われた、仏教を勉強しているカナダ人男性との再会の話
自分にも遍路道中で似たような出会いがあったので、その後どうなったのか気になります
(お遍路中は本当に不思議な出会い、再会が度々起こりますよね)
ありがとうございます!!長くかかってしまいましたが、最後まで見てくださった方がいらっしゃって嬉しいです。
途中で更新諦めなくてよかったです笑
カナダからの男性は、その後京都で再会し、東京観光を一緒にしたり現在も連絡をとりあっていますよ!
今年は一緒に山伏修行に参加する予定です。
旅の縁は本当に不思議ですよね。神仏が結んでくれたご縁だとおもって、大切にしたいとおもいます。
無事に結願されていたのですね。道中、大きなリュックで歩いておられるのを見ていたので心配していましたが、安心しました。
それにしても、月山神社、石鎚山、我拝師山に金比羅さんとバラエティーに富んだ寄り道。いずれも行ったことがある場所だったので、懐かしく思い出しながら読ませていただきました。石鎚山は現在も講が残っていて5月の第1週には修験者の装束をまとって登拝される方々もいる信仰の山ですが、石鎚講の方々と独特の挨拶を交わしながら登拝したことがつい最近であったかのように思い出されました。
おそらく、ブログには書かれていない事(ほのぼのとした出会い、偶然とは思えない不思議な出会い、辛い思いなどなど)もきっとあるのだろうと思います。何年か経ってから振り返ったとき、そんな様々な思い出がさとさんの中で支えになってくれるとよいなぁと思います。
むんくさん
コメントありがとうございます!
ご心配おかけしました~。道中出会った方の親切と空海さんの力で
なんとか結願できました。
今でも夢のような旅の時間だったとおもいます。
自分でもブログを読むと、その時の新鮮な気持ちを思い出します。
エッセンスは残っていても記憶は薄れてしまうので、記録に残しておくって大切ですね。