峠越え!66番雲辺寺から67番太興寺

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5/21(木) お遍路25日目布団でゆっくり寝て、6:00起床、7:00出発。
田んぼに快晴の空が映って美しいです。

  

8:00に椿堂 常福寺に到着。

  
空海さんが杖を植えたところから椿が生えたのでこの名前で知られているようです。

真っ赤な火伏せ不動さんがいます。

  
お寺の方に高野山のお菓子の「みろく石」をいただきました。

  
本日21日が空海さんの御縁日だから、とのことでした。ありがとうございます!

ここから、次の雲辺寺までは20km近くあります。

四国中央市を通っている時に、道の脇にお遍路さん休憩所がありました。

  
中に、種田山頭火の句集から抜粋したものが貼ってあり、わたしは特に
「このみちや いくたりゆきし

われはけふゆく」
の句が、今の自分の心情とぴったりあっていいなあと感じました。
トンネルではなく、峠を越える古い遍路道を行くと、目印も少なくなり少し迷います。

  
県境にある境目峠の遍路道は、倒木があったり草が茂っていたりして、本当にこの道であっているのか不安になりました。
でも、山道はそれまでの車道と違い空気が綺麗で清々しいです。

こういう山道を黙々と歩いていると、ずっと自分の中にあった悩み事やどうしようもできないと思っていた問題について、わたしはこれでいいや!わたしはもう大丈夫‼︎と理屈ではなくふつふつと心の底から湧き上がるように楽しい気持ちになってきます。
これってなんなんでしょう?!笑

頭ではわかっているので、悩んでるときに自分でも言い聞かせているのに、同じことをなんども思い返して堂々めぐりしてしまい、心にじくじくと膿んでいることも、
同じことを山を登りながら考えると、何故だか心に突き抜けて心で大丈夫と思える瞬間がきます。
山登りをしているときにこの突き抜ける感覚があるので、これが山に行く理由の一つにもなっています。

登山の不思議な効力ですよね。

山岳信仰をおこした開祖たちも、こんなことを経験したからじゃないのかな〜と思います。
なので、もやもやした悩みがある方は、ぜひ登山に行くのをオススメします!
山の中に標識があり、道が正しかったと一安心。

  
平家一門が落ち延びて、曼荼羅法要を行った曼陀峠を越えると、
  
一旦アスファルトの舗装路にでます。

  
道端の小さな石仏が風に吹かれて気持ち良さそうです。

  

参道の夫婦杉を越えると

  
13:00に66番雲辺寺に到着しました。

  
千手観音がご本尊で、この山自体が観音浄土として信仰を集めたそうです。

  
腰掛けてお願い事をする”おたのみなす”が可愛いです。

  
雲辺寺は遍路中で一番標高が高いところにあるお寺ですが、一昨日さらに高い石鎚山に登っていたので、残念なことにそれほどの感動はありませんでした。境内より、ここに至る山道が気持ち良かったです。

  

こちらの通夜堂は、戸も閉まるし寝やすそうでした。

  でも、まだ日没まで時間があり、次のお寺もギリギリ間に合いそうなので、休憩所でお昼を食べてから14:00には出発しました。
  
下山の道に沿って、五百羅漢像が並んでいるのが圧巻です。
乳銀杏とは、空海さんが乳のでない人のために植えた銀杏で、この銀杏の幹を煎じて飲むと乳の出が良くなったそうです。

  
この道中、仙遊寺で出逢ったおじさまに再会しました。わたしは石鎚山などに寄って道草していたので、またここで出会うなんてとびっくりしました。
おじさまも、ゆっくりのんびりたまには美術館などに寄ったりして、自分のペースでお遍路をしているそうで、話が合いました。

ものづくりをやってきた方で、若いうちの独立を後押ししてくださり、「守・破・離」のタイミングは人それぞれだから、世間一般の少なくとも3年というしばりは気にしなくても良いとおっしゃっていて、とても気持ちがラクになりました。

このことを、前職場のこともふくめて旅の間考え続けていて、真逆のことを言う人もいて、仕事を辞めたことが自分が逃げたのか挑戦したのかわからなくなったり、自己嫌悪におちいるときもあるりました。
でも今日は山の中で吹っ切ったように前向きな気持ちになれて、こんな言葉をもらうことができて良かったです。

  
“人との出会いを通じて自分を見つめなおす遍路道”とはまさにこういうことだなぁとおもいました。
16:21にギリギリ67番 大興寺に着きました。

  
境内にご神木があり、すごい生命力を感じます。

  
この大木が榧と楠なら、空海さんお手植えの木かもしれません。

  
そんな迫力がありますね〜。
本堂の左側に空海さんを祀る大師堂があり、右側には天台大師堂があります。

  
これは天台宗第三祖智顗を祀るもので、往時は太興寺の境内で真言宗と天台宗の二宗が兼学したという珍しい来歴があり、それがこういったかたちで残っています。
現在は真言宗善通寺派のお寺ですが天台宗の影響が大きく、本堂の脇侍の不動明王は天台様式だそうです。

  
また太興寺のすぐ隣には熊野神社がありました。この近さということは、神仏混合の霊場だったのかもしれません。

  
石の祠もありました。

  

雲辺寺の下り道で予約した”民宿おおひら”さんは太興寺のすぐ近くで、今晩お世話になります。

  
石鎚山から降りてきて2日ぶりのお風呂です。

びっくりするくらい髪が泡立ちませんでした笑
洗濯機はなんと無料で使えました!

ありがたい〜‼︎

夕食はごはん3杯おかわりさせていただきました。 

 1人なのに広々としたお部屋でした。

  
朱印300✖︎2 600

宿5500
計 6100円

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