我拝師山から75番 善通寺

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5/23(土) お遍路27日目

疲労がたまっていたのか目覚ましに気づかず、母親からの心配の電話で目覚めました。

5:30起床。
毎日寝る場所を連絡していて、野宿のときは朝無事に起床したことを報告していました。

親は歩き遍路も野宿も反対していたので(当たり前ですが)、心配かけているなあと改めて思いました。

温泉の駐車場のトイレで朝の身支度をします。

駐車場には何匹か野良犬がいて、わたしの動きを目で追っていましたが、野良としての距離をもった同士として接して、お互い無事に朝を迎えられたな、という連体感を勝手に感じました笑
寒いので寝袋に包まりながら朝ごパンを食べていると、宿泊のお客さんかおじさまがあらわれて、こんな早朝に人がきたことにびっくりしているわたし、にたいそう驚いたおじさまは、慌てて去っていきました。

向こうもまさかこんなところで人が寝ていると思わず、さぞびっくりしただろうなあ…すみません。
6:30 いやだに温泉 大師の湯を出発。
弥谷寺の境内から次の寺に山の中を抜けていくルートをとります。

  
朝起きれなかったことにあらわれているように、せっかくの山道なのになんだか調子が出ず、朝から疲れが残っているかんじです。
7:45 72番曼荼羅寺に到着。

  
境内でバイクでお遍路をしている若い男の子に出会い、善根宿や通夜堂を知らなかったので、いくつか安宿をオススメしました。
空海さんお手植えの不老松は枯れてしまいましたが、その松を彫った笠松大師があります。

  

その後すぐ隣の73番 出釈迦寺へ。

  
こちらの納期所でバックパックを置かせていただき、歩いて20〜30分の捨身ヶ岳に向かいます。

  

捨身ヶ岳は、幼い頃の空海さんが自分の身をもって一切衆生を救いたいと願いをたてて、「もし叶うならその証しをみせてください、叶わないのならこの身を仏に供養します」と言って断崖絶壁から身を投げたところ、雲の中から釈迦牟尼仏があらわれ天女が空海さんを抱きとめて無事だったという伝説がある場所です。

  

山の中には西行法師のゆかりの後遺跡もあります。西行さんが座った石にわたしも座ってみました。

  

下から見えていたお堂は、大きかったです。

  
登りは傾斜がキツかったけれど、禅定まで上がると神聖な雰囲気で、見晴らしも素晴らしかったです。

  

禅定とは、瞑想や悟りの意味の他に、霊山に登って行者が修行することやその場所である頂上の意味もあるそうです。

  

 禅定のお堂の裏から空海さんが捨身をした場所まで、鎖場を通って登ることができます。

  

そこまで登ると、遠くの方に霞がたなびいていて、雲も海も同じ色の中に、山や島が浮かんでいます。

  

  船がある景色も、なんだか古代の風景のように見えて美しかったです。

  
空海さんも、きっとこの風景を見たんだろうなあ。

人がおらず、わたし1人でここでゆっくり出来て贅沢な時間でした。

そのまま登って我拝師山の山頂まで行きました。

  
山頂は小さな空地で、見晴らしはそんなによくありません。
でも空気はみずみずしくて、深呼吸をしたら気持ちが良かったです。
このまま山道を進むと五岳を縦走して善通寺まで行けるそうです。

いつかやってみたいですね〜。

と思いながら元来た道を戻ります。

途中で地元のおじいさんに出会いました。

なんと、毎日我拝師山を登っているそうです!

それが健康の秘訣だとおっしゃっていて、説得力がありました。

山登りで身体を鍛えるとともに、霊山の空気を毎日吸って、健康でいることはお山のおかげですと感謝して生きているんだから、良いことづくめだろうなあとおもいました。

と考えながら下山していると、朝から歩くのがしんどかった身体が元気に歩けていることに気づきました。

やっぱりお山のパワーはすごい!!

山登りをして疲れるはずなのに、パワーアップしています。
その後はサクサク歩けて11時に74番 甲山寺に到着。

  
洞窟の中の毘沙門天堂がひんやりとしています。

  
近代的でおしゃれな砂古荒魂神社を通っていくと、

  熊岡駄菓子店という老舗の前に人だかりがありました。

   
 寄ってみて、石パン100g180円を買ってみました。
めっちゃ固い!噛めないくらい固いです笑

12:00に75番 善通寺へ。

  
金堂には大きな薬師如来さんと布団に入った大師像があります。

  
たまたま境内でアート展がやっていました。巨木があって素敵です。

  
道をはさんで、御影堂があります。二つの境内はとても広いです。

  
この御影堂(大師堂)が空海さんご生誕の地です。だからか、他のお寺より大師堂が大きく、金堂と同じくらいあります。
御影堂の地下で暗闇の中戒壇めぐりをしました。
共通券で入れる宝物館では、平安時代の10C〜11Cの吉祥天女像が素晴らしかったです!一見の価値あり。

  

納経所で善根宿について尋ねると、境内の宿泊施設であるいろは会館に行ってきくとよいと案内していただきました。
いろは会館は立派な建物の宿泊施設で、この日も団体のお遍路さん御一行がいらっしゃいました。
善根宿について尋ねると、3時から受け付けで、予約は出来ず来た方から入れていくが、先に異性のお遍路さんが入られたら相部屋は出来ないとのこと。

それに納得して、3時まで時間があるのでどうしても寄りたい金比羅さんに行くことにしました。いろは会館さんで、大きなバックパックだけ置かせていただいて、いざ金比羅さんへ出発です!
つづく

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