長野からは電車に乗って、松本へ。
山を一つ越えていきます。長野の人は長野出身、松本の人は松本出身というように、距離もあって違うくにのように話す理由がわかりました。
松本駅の観光案内所で地図をもらい、バス停に行きます。が、松本城行のバスが思ったより少なく、歩いたほうが早く着きそうなので歩くことにしました。
松本城がみえる、すぐちかくのゲストハウス backpackers松本の宿さんで荷物を置かせてもらい、市内散策へ。
門には鎧兜をきた武士がいました! ノリが良い武者でした笑
庭園前には忍者もいます!戸隠から出張中かな?
松本城のなかの展示は、各時代の銃火器などなかなか面白かったです。
天守閣の上部をよく見ると、神棚のようなものがあります。
これは守護神二十六夜社というもので、天守番の藩士の前に美しい女人の姿で現れ、天守の梁の上に祀ればお城は安泰であると神告をして勧請されたそうです。
そのおかげか、今日まで松本城天守閣は残っていますね~。
他のお城にはない、月見櫓はぐるりを朱塗りの欄干が巡っていて雅なかんじです。
同じチケットで入れる資料館の方も、興味深い展示がありました。
長野の民間信仰の十王信仰の閻魔大王の像がありました。
また、長野にたくさん残っている道祖神の像や、7月だったので七夕人形やカータリ(川わたり)人形などもかざってありました。
諏訪大社の御柱が有名ですが、村にはオンベと呼ばれる柱を立てるお祭りや、柱のシンボルでもある男根モチーフのオンマラサマもあります。
ちょっとグロテスクですが、それだけ生々しい生のエネルギーがかんじられます。
お祭りのときは、村の子どもたちがこのオンマラサマを前に並べて座ってお賽銭を集めているようで、その時の写真などはシュールでした。小さい子だとわからないけど、思春期の少年少女になるととたんに恥ずかしくなってしまいそう笑。
これとよく似たものが、石川県の温泉街で祀られているのを見たことがあります。
また、タイの少数民族の村でも、村に入る門の前に男根モチーフの人形がおいてありました。これはとても神聖なもので、触ってはいけないそうです。
生命の神秘を考えれば、モチーフにするのは自然なことかもしれません。モチーフを見ていやらしいとか恥ずかしいとかおもうのは、プリミティブではないエロスがちまたに溢れかえっている現代の私たちの目線のせいかもしれないなとおもいました。
松本には古い建物も残っています。
こうして景観が保たれているので、歩いているだけで楽しいです。
旧開智学校校舎の中は、和洋折衷の装飾などみどころ満載でした。カメラの充電が切れてしまい残念。
未だ女子教育が難しい時代の中、なんとか女子にも読み書きを教えようとした先生方の熱意がわかる資料が残っていて、胸が熱くなりました。
川沿いの縄手通りには、カエルを祀ったカエル大明神がありました。
昔ながらのレトロな洋食屋“おきな堂”でオムライスをいただきました。
チョッキを着たマスターがいて、店内には白黒のチャップリンの映画が流れるようなお店です。オムライスはデミグラスソースが濃厚で、ボリューム満点で満腹になりました。
この夜は客は私一人で、静かな夜でした。
いよいよこの後北アルプスで山小屋バイトに入りました!
小屋での日々は早寝早起きが行き過ぎていて大変でしたが、美しい自然の中で毎日楽しかったです。
美しい山の写真と、槍ヶ岳を開山した播隆上人について記事を書きたいと思います。
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