登拝!石鎚山と試しの鎖


5/19(火) お遍路23日目 6:00起床、7:00ににぎたつ旅館を出て、伊予西条駅のコインロッカーになんとか大きなバックパックを押し込んで、サブバッグに貴重品や食料だけ詰めて持っていきます。

駅前のバス停から、7:43の石鎚山行きに乗りました。

バスの中には、一昨日登った横峯に行く人もいました。登山客にお遍路について色々質問されて、空海さんが24歳のときに石鎚山を登ったというエピソードを話すと、知らなかった〜!とびっくりしていました。

  
8:40

ロープウェイ乗り場に行く手前には、石鎚山大天狗 法起坊堂があります。

  
空海さんに先駆けること100年、今から1300年前に役行者によって石鎚山は開山されました。

法起坊大天狗とは、その役行者の天狗名だそうで、石鎚山の守護神としてここに祀られています。

  

大きな天狗のお面がかけてあります。

ロープウェイ乗り場の前に、役行者や神像・仏像が勢ぞろい。中央は石鎚山の神様かな?髪が逆立っていてすごい迫力です。

  
石鎚山神社の奥の院もあります。

  
ロープウェイに乗っているときは、霧や靄がすごくて、今日の天気はどうなるかな〜回復するかな〜と少し心配でした。

   
 
山頂成就駅から少し歩いて、前神寺の奥の院へ。

石鎚大権現を祀っています。

  

ここで今から登りますという挨拶をして、般若心経を唱えていたら、背中がカーッと熱くなる感じがしました。

ちょうど肩甲骨の間のところが、アレ?なんか熱いな??からずっとポッポッと暖かかったです。
こういったことはあまりなったことはなくてわかりませんが、きっと良いことだ!とポジティブに考えました。

奥前神寺から15分くらい登って、9:30に石鎚神社 成就社に着きます。

  
この辺りにはお土産物屋や旅館などがあります。
大きな石の鳥居を潜って、正面には本殿があります。
左手には頂上を遥拝する”見送り遥拝殿”があります。

  
大きな窓から山が見えて、緑が眩しいとても気持ちのよい遥拝殿です。

  

成就社の本殿では、石鎚山を登拝する人は清めの祓えが受けられます。

  
なんと、無料なんです‼︎(登山のお祓いだけで、他の祈願は別です)
他に受ける方がおらず、ちょっとドキドキしましたが、試しの鎖など不安なところもあるし是非お祓いしてもらいたかったわたしは、社務所でその旨伝えました。
若くて柔和そうな神職さんは、わたし1人のためにわざわざ儀式用の衣装を着用して、白装束のわたしに「お遍路ではどんな願掛けをしているの?」と詳しく話をきいてくれて、わたしが話したことを長い祝詞の中に入れて神様に細かくしっかり伝えてくださいました。

最後には、「般若心経をあげれる?」ときかれて、神職さんとご神前で般若心経を唱えて、空海さんの御宝号「南無大師遍照金剛」まで一緒に唱えました。

わたしは、今までの山伏修行などで、修験や神仏集合の残っているお寺で、お坊さんが境内の神社で般若心経を唱えているのは見たことがありました。

たとえば、東京の高尾山薬王院では境内の神社に先達さんが般若心経を唱えます。だから、お寺さんでは神前で般若心経を唱えるのは知っていたのですが、
神社の神職さんが自分の神社で般若心経を唱えているのには、驚きました。

石鎚山は今また石鎚修験が再興してきているときいて、沢山の人が神前に般若心経をあげていて、お寺も神社も同じように霊場を敬う気持ちを大切にして尊重しあっている、ということがこの場にきてこうゆうことなんだな、とわかって、わたしはとても感動しました。

成就社にいるときにはもう靄もはれて青空が広がり、昨日下の石鎚神社でどうか晴れますようにとお願いしたのが叶った!ありがたい〜〜!ロープウェイで疑っていてすみません!と御礼を言いました。

さあ、清めてもらって、登拝の挨拶と目的も伝えて、いよいよ山登りスタートです!!
10:12分に、神門から登山口に入ります。

  
山中は新緑に陽射しがあたって、グリーン色の空気が辺りに充満していて気持ち良いです。

  

昨日の雨の名残で、地面はぬかるんでいたり、水溜りがあったりと歩きづらい場所もあります。試しの鎖の最初の”一の鎖”は、ほぼ垂直な壁に鎖がかけてあり、雨水が上から流れてきていて滝のようです。

  
思っていたより傾斜がきつく、足場の状態も悪かったので、一瞬迂回路を行こうかと迷いました。

でも、”試されている”とおもうと負けたくない!という気持ちが湧いてきて、他の登山者の方と一緒に挑戦しました。
なんとか登りきると、素晴らしい見晴らし!

  
上には石仏が安置してあり、この壁を石仏を持って登った人は凄すぎ!!とおもって拝みました。

  
人が3人くらいいられる上部から、また鎖を使って反対側に下ります。
尾根道を歩いて、”二の鎖”へ。

ここで、手に持っていた金剛杖を持っていたら登れず、置いていきました。

  

二の鎖のあとは、階段を工事していました。こんな場所で工事に従事する人は本当にすごいですよね。毎日仕事する前に登山。

  
“三の鎖”は、途中に足が岩から完全に離れて、鎖に頼りきるところがあり、他山の鎖場とは比べものにならないくらい恐ろしかったです。

  

ただ、石鎚山の試しの鎖は普通の登山用の鎖と違って、もっと輪が大きいので、足場が岩面に無い場所でも、つま先を輪に突っ込んで登れます。なので、わたしはKEENの小さめなシューズでぴったりでしたが、大きな登山靴だとかえって登りにくいかなとおもいます。

  
とは言っても、鎖だけに体重をかけると、あまり揺れたら身体も振れるし、もう諦めようか、でもここから降りるのも怖いし、足が竦む。
でも登るのを決めたのは自分で、鎖の途中でパニクっても自分で登るか降りるかしない限り誰も助けられない。

  
と余計なこと考えはじめてしまったらもうダメなので、大きく深呼吸して、”次の足は何処に置くか”、置いたら”次の手はどこを握るか”とそのことだけに集中すると、その積み重ねで直立の壁も登れていました。

神仏によく頼んだからといって、無理や無謀はダメですが、自分がそれが出来るかどうかやってみなくちゃわからないものに対して挑むことや勇気は必要です。
わたしは鎖場で迂回する人間ではなく、挑んでクリアする自分になりたい。それは、山の鎖場だけではなく、これからの人生でもそんな人間でいたいし、それを神仏の前で証明して、自分自身にもそうだと言えるようでいたいと思いました。

頂上に手足つかってよじ登り辿りついたときは、もう鎖場がないという安堵と絶景とで感動しました。

まずは這ったまま鳥居ににじり寄ってお参りしました。

  

山頂には石鎚神社 頂上社があります。

  
神職さんがいて、御朱印とお守りをいただきました。

神職さんに鎖の由来をきいたところ、いつ頃誰が最初に鎖を掛けたのかはわかっていないが、室町時代の絵図にはすでに鎖が描かれていたことから、それ以前からあったとのことです。
山荘で手ぬぐいを買って、お昼を食べました。各方向から尾根が集まっていて、石鎚山系が見渡せます。

  
その後、他の登山者と一緒に西国一高い場所である天狗岳1982mにチャレンジしました。

  
途中、切り立った場所があり、反対側は抉れたガケになっていてとても1人じゃ行けませんでしたが、

  混ぜてもらったパーティの方が声でナビゲートしてくれて、なんとか辿りつきました。

  
こんな過酷な場所で咲いているつつじ。

  

山を歩いている間じゅう楽しくて、ワクワクした山で、もっと山にいたくて本当に山を降りるのが寂しかったです。下りではもう鎖場は通らずに迂回路から下山しました。
最後に天狗みくじをひいてロープウェイで下ります。

  
帰りのバスまで1時間くらい間があり、善根宿さんに電話をかけて、待っている間に同じ方向へ行く方が車に乗せて下さいました。
お遍路用の善根宿 萩生は元畳屋さんで、ガレージにたたみを敷いてベッドのようになっています。

  
菅元首相もきたくらい、有名な善根宿さんだそうです

亡くなった旦那さんの意思をついで、奥様と猫のモモちゃんが優しく出迎えてくれました。

  

晩御飯は、奥様が教えてくれた近所の和食屋「ひさご」に行くと、たまたまいらっしゃった地元の企業の社長さん2人が白装束のわたしを面白がってくださり、ご馳走してくださいました。
  
お腹いっぱい食べさせてもらいました。ありがとうございます!

萩生さんはトイレまでかちょっと遠いですが、夜はガレージも閉まって安全だし、奥様とのおしゃべりも楽しいし、素晴らしい宿でした。

布団もあり、わたしは自分の寝袋もひきました。

石鎚山が素晴らしい山で、またこの山に登るためだけに四国に来たいとおもうほど、本当に大好きになりました。

空海さんもきっとそう思ったんじゃないかな〜。

  
お遍路さんは、石鎚山も登拝することをオススメします!

コインロッカー 500

バス1000

ロープウェイ 2000

朱印300✖︎4 1200

お守り600

手ぬぐい 450

バッチ400

てんてんみくじ500

合計 5650

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