絵金蔵と龍河洞


5/4(日) お遍路9日目
鼻水ズルズルになりながら5:15起床。
完全に風邪の症状が出てしまっています。
駅のトイレで洗顔してから、萩森さんを6:00には出発。

  

小雨が降っている中、海沿いを歩きます。

高架下などに、バラックのようなトタンの家々があって、おもいおもいに小さな畑などを作っている自由さが、どことなくタイのバンコクからアユタヤ行きの電車からみた風景に似ていてのどかでした。

豪華だけど、野宿禁止な道の駅を通過して、赤岡に着いたのが8:30。

伊能忠敬の緯度観測記念碑があります。

  
ここ赤岡が北緯33度33分なんだそうです。

この人は、車も電車もない時代に全国を歩き回ったんだもんなあ、とおもうと、四国1週くらいナンテコトナイよなーと思いました。

看板で”絵金蔵”の案内をみて、立ち寄ることにしました。

  
開館が9:00なので、それまで昨日お接待でいただいたトマトやパンを食べながら、30分くらい時間を潰しました。

  

絵金とは、絵師金蔵の略で、もとは土佐藩家老桐間家の御用を勤める狩野派の絵師でしたが、贋作事件に巻きこまれ城下追放され、転落の後に叔母を頼りに赤岡に定住し、酒蔵を、アトリエに絵を描いたそうです。

絵金の屏風は須留田八幡宮の夏祭りの宵にだけ商店街に飾られますが、絵金蔵ではその屏風のレプリカを、祭りの宵と同じような手持ち提灯のぼんやりとした薄灯りで見ることができます。

絵金の、血ドバーッ!ブシャーッ!な残酷描写と、その劇的な出来事の片隅で猫が交尾してたりする諧謔センスが面白いです。

1枚の中に時間の経過が入っている、芝居絵と呼ばれるものは、絵と巻物の間みたいな、観ている人がその物語を知っていること前提で、前後が想像されて、さらに絵がドラマチックに見えてくるものだと思いました。

また、本物の屏風2枚ずつは蔵の穴から覗くことが出来ます。
わたしの訪れた時は、佐倉宗吾と石川五右衛門の2枚でした。
宗吾さんの話は、千葉の印西市に住んでいたときに、佐倉の宗吾霊堂の紫陽花まつりに行き、佐倉の城主の悪政に苦しむ民衆のために徳川将軍に直訴したこと、訴えはききいられましたが、佐倉城主への謀反の咎で犠牲になったことを知りました。
この屏風を見て、その話は土佐にまで伝わっていたんだなぁとおもいました。
悪政を直訴した宗吾だけでなく、その小さい子どもたちまでも刑に処せられたのは、今の時代のわたしからみたら憤懣やるかたなし、というかんじで釈然としませんが、当時の人たちにもよほどショッキングな出来事だったんですね。

絵金蔵の売店には蔵守さんの手づくりの古布の小物が販売してあって、それがめちゃくちゃセンスがあって可愛いです。
わたしは着物に似合いそうなヘアゴムとお揃いの肩かけバッグ、お土産にネックストールを購入しました。

  

どれも安くて、これを東京で販売したら倍の値段しそうなのに〜!と思いました。
女性の方はぜひ立ち寄ることをお勧めします‼︎

1時間くらいゆっくりみていて、9:45くらいに出発。
道草してしまったので、小雨の中、急ぎめで28番 大日寺へ。

  
最後の階段が急でした。

山の上のお寺で清々しいです。
ここで24番最御崎寺で一緒の宿坊だったお遍路さんに再会して、小夏とトマトをいただきました。
大日寺の奥之院に祀られてるのは、空海さんが彫ったお薬師様で、首から上の病気に効くとのことです。

  

霊水もいただいて、コンビニで買ったメンチカツを食べながら土佐山田まで歩きます。

  

今日は土佐山田駅前のビジネスホテル ダイワに宿をとり、龍河洞に寄り道することにしていました。

前日に電話で予約し、12:40にチェックインしたときは早すぎてまだ部屋に入れませんでしたが、大きな荷物だけ預かってもらって、駅前のバス乗り場に行きました。

ちょうど龍河洞行きのバスがでたばかりで、片道タクシーだと1800円はイタイので、案内所で教えてもらった百年舎さんへ行きました。

  

喫茶店と雑貨屋さんをやっていますが、古いお部屋の見学は無料でできます。

  
しばらくこちらでまったりさせてもらって、2時間近く時間を潰してから、14:40再度バス停へ。

先ほどまで人気がなかったバス停に、山ガール1人と外国人の団体さんがいます。
山ガールのほうは、苔研究会で高知にきていた女性で、話してみると苔トークや出羽で山伏修行したことがあるということで意気投合。
外国人グループは、高知に留学しているイタリア人学生グループで、みんなで龍河洞で盛り上がりました。

龍河洞の入り口には祠があります。

   
 中は40分くらいかけて見れるくらい盛り沢山です。
洞窟は奥に長く、鍾乳石は触ると硬いですが見た目は腸の柔毛のようにボコボコでヒダがあり、クジラのお腹にいるような、なにか巨大な胃袋の中にいるような気持ちになります。
  
 
天井が急に高くなったり、滝があったりして面白いです。

自然の造形の凄さ。

  

この暗闇で修行した僧侶はすごいなと思いました。

  
暗闇の中に、何を見たんだろうか。

わたしは、すぐにパニックになってしまいそう。

内部にも祠があります。

  

  

岩の龍馬がいたり、マリア様やお釈迦様がいたりします。

  
人は色んなものを見ようとしますね。

洞窟の中に苔も生えていてびっくり。かすかな光を頼りに生きているんだなと思いました。

神の壺と呼ばれる、2000年前の洞穴生活者が使っていた壺形土器が、石灰華で覆われて残っています。

  

帰りのバスまでまだ時間があるので、鍾乳洞の博物館と龍河洞珍鳥センターを見学しました。
こうゆう地方の博物館の展示や、金の使い所が意味不明なツッコミどころの多いものを見るのは楽しいです。

  

珍鳥センターでは、止箱で飼われている尾長鶏をみて、複雑な気持ちになりました。

  
こうしなきゃ綺麗に尾は伸ばせないけれど、こんな窮屈な箱で身動きできずに生きているのは、わたしなら気が狂いそう。

そうまでして作る美しいものとはなんなんだろう?

中国の纏足やタイで会った首長族の女性のことを思い出しました。
人間にはまだ意思を表明する術があるけれど、鶏がどう思っているかなんてわからない、でも絶対に窮屈だろうとおもうと可哀想になります。
でも、これが可哀想なら、卵を産むためだけにゲージに入れられている鶏はどうなのか?それを買って食べているわたしが可哀想とおもうのは?……。

帰りのバスまでみんな同じで、いろいろ旅の話をして盛り上がり、連絡先を交換してから別れました。

わたしだけ土佐山田まで戻りました。

駅前を歩きますが、安くて丁度良い定食屋などがなく、結局コンビニで夕飯を買って、早めに就寝。

まだ鼻水が止まらない…。

朱印300

バス 410✖︎2 820

宿 5400

龍河洞 1100

食費 1424 ➕370

洗濯 200

乾燥 100

絵金蔵1000

おみやげ2900

計13614

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2件のコメント

  1. 御接待させてもらったあの小夏とトマトは、やすの道の駅で
    その日の朝に買ったものだから新鮮でうまかったですね
    地元の方が開店前に長い行列をつくっていたのを見て
    自分も勢いで並んでしまい、沢山買ってしまったんです(笑)
    とても美味しかったので遍路仲間にお裾分けした次第です
    それに、確かにあの時の貴女は疲れていて、熱っぽい感じだったので
    ビタミン取った方がいいとか何とか言いながら渡した記憶があります

    ところで山門の写真に、私がなんか小さく映り込んでますね(笑)
    実はこのブログの切幡寺にも、なぜか私が写っているんですよ(笑)
    本堂にいる、野球ユニ着用で青いザックのどこかでみたフォルム・・
    よく見たら私だった(笑)でもこの寺でお会いした記憶はないんだなぁ

    写真といえば、この山門で一緒に写真を撮ってもらいませんでした?
    もしその写真がまだ生きていたならメールで頂けると嬉しいですね
    私は道中、無精してほぼ写真無しなので思い出フォトは有り難いです

    1. 写真をお送りいたしました。大変おそくなりました。ご確認下さい。

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