わたしの最初の山伏体験は、
山形の出羽三山羽黒修験、いでは文化記念館の山伏体験塾でした。
http://www.tsuruokakanko.com/haguro/taiken/syugyo.html
出羽三山の修験を知ったのは、出羽の山伏でありイラストレーターでもある 阪本大三郎さんの
「山伏と僕」
という本を読んだことがきっかけです。
出羽三山は擬死再生の修行で、山に入るときにこの世とさよならして一度死に、山から出るときに生まれ変わるそうです。
この本を読んで、湯殿山の御神体の磐座(いわくら)がものすごいパワー!!だということ、南蛮燻による忍苦の行が辛いこと、
に興味を持って、平成25年9月6日(金)-8(日)2泊3日 の山伏体験塾に参加しました。
参加費 ¥29800で、行き帰りは夜行バスで片道¥5000くらい。
朝8時くらいに山形 鶴岡駅に着いて、軽く朝食をとり昼食を買ってから、駅前のバス停②番乗り場から
約30分で、出羽三山神社近くのいでは文化記念館に到着。
集合時間が13:30と遅めなので、いでは文化記念館の中の展示や書籍をじっくり見ることができました。
何度も参加されている強者方は、温泉施設 『羽黒山温泉 やまぶし温泉 ゆぽか』で仮眠などをとってから来られてるそうで、
わたしも次回参加するときはそうしよう!!とおもいました。
集合したらまず白装束に着替えます。ここで、スマホや携帯も貴重品とともに預けてしまい、俗世やSNSや仕事やもろもろからシャットダウンされて、修行の開始です。
地下足袋からすべてお借りすることができて、この真っ白の装束に着替えると身が引き締まる思いがしました。
白装束は死装束を意味していて、本来は左前に着るそうですが、体験塾では着物と同じ右前で着つけていました。
出羽三山の山伏装束は、頭には宝冠(ほうかん)とよばれる白い手ぬぐいのようなものを巻きます。
他の修験ではみんな頭巾という六角形の黒いカップのようなものを付けているので、この姿は独特だなあと感じました。
この宝冠があることで、後の忍苦の行で大変助かることになります・・・笑
金剛杖と宝冠は、修行後持ち帰ることができます。
今もわたしの部屋においてあるので、見るたびにこの修行のことが思い出されてとても良い記念になっています。
さて、着替えてからみんな一度集まって、軽く自己紹介と修行に参加した動機などを話していきます。
今回は3人の先達さんにお世話になりました。
参加されてる方々は男女比7:3くらいで、年齢も幅広かったです。
もう7回くらい毎年参加されている大阪の陽気なおっちゃんもいれば、受験を控えた地元の高3男子もいる。
東京から一人で参加していた高3男子と地元の高3男子が一番年少で、この二人がまた可愛いので、修行中で私語は慎みながらもみんななんやかんやかまっていました。
わたしはここで忍者好きガールと天狗好きガールに出会って、自分と同じような趣味の子がこんなにいるなんて!!と感動しました笑
15:00から 羽黒山抖そう行
いよいよ羽黒山に入ります。背の高い木々の中を白装束がずらっと二列、黙々と長い階段を登る姿は敬虔なかんじがしました。
体験塾は神道系の修行なので、神社に参拝して三語と三山拝詞を奉唱します。
17:30 床固め(瞑想)
いきなり瞑想といっても、初心者は雑念まみれになってしまうので、三日間の修行中じつはわたしは瞑想が一番辛かったです。
なかなか無になれず、眠くなるのをこらえながら、雑多な考えを追い払ってはまたぼーっとすると夕飯のことを考えていたりの繰り返しでした。
18:30 壇張り (食事)
食事はごはん、汁物、香物のシンプルなもので、おかずが漬物だけだとこんなに漬物が美味しく感じるのかと発見しました。
先達さんが食事開始からすぐにお椀を持って立ったので、〝え、おかわりがあるのかな?″とおもったらなんと、超速で食べ終わっていたのでした。
そう、ここでは食事も修行なので、なぜかとにかく早く食べる!!量が少ないからできるだけ多くかんで満腹になろうとおもったのに、そんな暇はない笑
19:00 日が暮れてから再び羽黒山に抖そう行。
月と星あかりの下で、重要文化財の五重塔の前で瞑想します。このときが一番気持ちよく瞑想できました。
21:30 忍苦の行 これについては二日目に詳しく書きます・・・
衝撃の辛さでした。
22:00 宿入り
大進坊でお世話になりました。http://www3.ic-net.or.jp/~daisinbo/
男女別で女子は1部屋7人くらいでした。
なんと、寝巻きなどに着替えず、風呂も入らず、このまま寝るのです。流石に脚絆などは外しましたが、もう着のみ着たまま。
布団は綺麗なので忍びない・・・
疲れているのになにか精神が高ぶっていてなかなか寝付けませんでした。
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