24〜26番高知のお寺と旅の親切

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5/2日(土) お遍路7日目
6:00起床。寝汗をすごく かいていて、のどもイガイガ。
身体は丈夫な方なのですが、めずらしく体調悪くなる前兆?を感じました。

お遍路は、4月〜5月でも思っていたよりずっと汗だくになるし、山用などの化繊ではなくテキトーな白のTシャツなどで歩いていて、背中が冷えたのが良くなかったのかもしれません。

食欲は旺盛で、朝ごはんはごはん3杯食べれたので、まだまだいける、といいきかせて出発。

ごはん後、昨日遅く到着してお参りできなかった24番最御崎寺に参拝しました。

  

このお寺の前で、わたしがまだ1歳の頃、母と一緒に写った写真が家にありました。

昔高知に住んでいたとき、父母が高知だけお遍路していたので、その時の納経帳と写真が残っていたのです。
“こんなに大きくなりました”と26年振りに仏さまにご報告して、昔の写真と同じ場所で写真を撮ってもらいました。

その後、室戸灯台へ。

  

真っ青な海と空です。

行きの山道とかわって、スカイラインを下り、快晴の下 25番 津照寺に到着。

山門が竜宮城みたいで可愛かったです。

  

そこから、山を登って 26番 金剛頂寺へ。

  
ひいひい言いながら登った先で、お芋と梅干しのお接待を受けました。

  

ここのご本尊はお薬師さんだったので、どうか体調が持ちますようにとよく頼んでおきました。

  

道の駅 キラメッセ室戸は 手づくりアイスの種類が豊富で、わたしは

“やまもも”と”びわ”のジェラードを食べました。

  
それからまた海沿いの町を歩きます。

古いナマコ壁や、独特な水切り屋根で台風などに備えた、吉良川町の町並みが素晴らしかったです!

  
こうゆう建物に住んでいる人たちはいいな〜、どういう人なんだろう?
と思っていたら、そこに鯉のぼりと一緒に大漁旗がなびいていて、

  
名前と、「◯◯太 日本一」などとキャッチフレーズ?が書いてあり、
大事に育てられてる男の子がいるお家なんだな、と暖かい気持ちになりました。

この鯉のぼりに大漁旗を一緒に揚げる風習は、「フラフ」といって四国でも高知県特有だそうです。
フラフ、の語源はわかりませんが、ジョン万次郎の高知ですから、彼が英語で旗を意味する「フラッグ」をいち早くこの土地に伝えたからかもしれません。

この特注で染色、刺繍した旗はひとつ10万以上かかるそうで、大変立派なものでした。
海岸沿いを歩いていくと、御霊跡があります。

  
小さな石が置いてあり、碑文の石の方が大きかったです。

  
またそろそろ足が痛くなってきたな、と思い始めた頃、奈半利へ着きました。

昨日は良い宿坊に泊まったので、今日は安く済ませたいところ。

汗もかいたので、ホテル奈半利さんで日帰り入浴しようか考えましたが、歩き遍路地図に二十三士温泉という温泉施設が載っていたので、そこまで行こうと橋を渡っていました。

向かい側から歩いてきたおばさまに、

「あそこが二十三士温泉であってますよね?」
と確認すると、

「そうだけど…もうやってないんじゃなかったかしら?」
と言われ、慌てて検索しても電話番号が出てきません。
温泉施設をやめて、医療施設に改装しているらしく、遠目でみて車も沢山泊まっていたので、営業中かと早とちりしてしまいました。
気持ちはすっかり温泉だったので、風呂に入れないという事実が非常に気を重くして、その方に他にどこか温泉施設はないかどうが尋ねると、
「お風呂に入れるところって…今日の宿はどうなの?」と当然の疑問をもたれ、
「昨日宿に泊まったので、今日は田野の道の駅で野宿の予定です。」と答えました。

あそこはよく皆んな寝てる人いるわね〜、気をつけてね、と言われてお別れし、足取り重く田野の道の駅に到着しました。

相当疲れた顔をしていたのか、道の駅にいたお兄さんがアクエリアスをごちそうしてくれました。

道の駅には、もうすでにテントの方1人、野宿の方1人のおじさま方がいらっしゃり、わたしも今晩ここで寝ます、と挨拶していると、

先ほど橋の上で出会ったおばさまが、
「お風呂だけならタダで入れてくれて、夕食朝食付きで泊まるなら2500円のところがあるけど、どうする?!」
と言って、わざわざわたしを探しに逆方向の道の駅まで来てくれたのです。

その宿のあまりの安さ、良心的さにもびっくりしましたし、そのおばさまの優しさにも感動しました。

その方についていって、畑の中を進むと、値段が安いのでどんな古い宿だろうと思っていたのと反対に、すごく綺麗で大きな一軒家にたどり着きました。

おばさまがお知り合いらしく、紹介してもらって案内いただけなかったら、わたし1人じゃ辿り着けなかったとおもいます。
インターホンを鳴らしてドアが開くと、笑顔の素敵なおかみさんが出てきました。
そこに、「旅の宿 美園」の文字が色紙に書いてありました。

さっそく炊いたばかりのお風呂に浸からせてもらい、洗濯も一緒にまわしてもらって、他のお遍路さん1人、こちらで下宿して農業をやってる方2人と夕ご飯をいただきました。
具沢山なスープが沁みました。

  
ごはんの途中に、また新しい飛び入りの旅人を受け入れていて、わたしも突然のご厄介だったのにイヤな顔ひとつせず、たくさん気を配っていただいて、ありがたかったです。

夜は、おかみさんは中学生の勉強も自宅でみていて、なんてパワフルな方なんだろう!と心底尊敬しました。
私達は旅の1日のことだけれど、おかみさんにとっては日々の暮らしの中に毎日突然旅客が来るなんて、自分の時間や用事の都合もたてられないし、さぞ大変だろうとおもいます。
朝も早くからお遍路向けに朝ごはんも用意してくれるとのことで、ありがたかったです。

ここのワンちゃんも、おとなしくて頭が良さそうで、可愛かったです。

   

夜は皆さんとおしゃべりして楽しく過ごしました。

わたしは体調のこともあり、早めに就寝。
女性の旅人はわたしだけだったので、おかみさんの部屋で寝かせてもらいました。
朱印300✖️3 900

ポカリ 150

美園 2500

アイス300

3850

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「24〜26番高知のお寺と旅の親切」への2件のフィードバック

  1. おっ!やっぱり、あの時のお遍路さんだったんだ
    もう忘れてるかな? 私は最御崎寺で同宿の、
    朝、境内で記念の写真撮影を頼まれた歩き遍路です

    女子の初遍路、それも野宿中心の通し打ちと聞いていたので
    別れた後、元気にしてるかなぁって気になってたんだけど
    無事に結願できたんだね! よかった、よかった(^_^)

    ところでさとさんは、山伏ガールを目指しているの?
    実は私も、お遍路が高じて修験修行を始め、今年で三年目、
    この夏も吉野の御山に登らせていただく予定なんですよ

    考えてみれば偶然(修験、遍路で検索)ここに辿り着き
    こんな形で再会するのも何か不思議な感じがしている(笑)
    これは修験と遍路の、ダブルご縁による巡り合わせかな

    ブログの方も結願目指し、マイペースでゆったり頑張ってネ
    私も、遍路道中をなつかしく思い出しながら
    最後までまったり、楽しく読ませてもらいます (^_^)/

    1. コメントの承認、返信大変おそくなりまして申し訳ありませんでした。
      メールにて諸事情のご説明を送らせていただきました。

      吉野のお山とは、修験者憧れの山に登られて羨ましいです。
      これからブログの方もしっかり管理しながら書いていきたいとおもいますので、また見に来ていただけると嬉しいです。

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