45番岩屋寺からの台風野宿


5/11 (月) お遍路16日目

「いやしの宿 八丁坂」さんで朝ごはんを食べているときに、メキシコからお遍路にきているJuanと出会い、バスの時間など彼の知りたい情報と、宿の方とのやりとりを、めちゃくちゃな英語ながらも通訳しました。

お遍路は、バスツアーでまわるか歩きかの2択が多く、地元の方は自家用車でまわられるので、公共交通機関の本数はあまり多くないようです。
彼もバスを使うのを諦めて歩きにしたようですが、このように海外の方もOhenroを知っていて四国に来ているということに驚きました。

彼の場合は英語のお遍路のガイドブックを持っていました。
いつも宿をどうやってとっているのかきくと、ガイドブックをみて直接行くか、わたしのような英語がちょっとはわかる日本人に話しかけて、一緒に泊まったり宿に電話してもらったりしているようです。

そのバイタリティー、コミュニケーション能力の高さをすごいとおもうと同時に、歴史あるお遍路を世界遺産に登録する動きもある中で、海外の人向けの案内や解説や情報がとても少ないなと感じました。

八丁坂さんにはロッカーがあるので重いザックはここにおかせてもらい、7:15に宿を出て岩屋寺に向かいます。
八丁坂は特に山岳修行の道で、山中は修行の山の清々しい空気に満ちています。

  
こうゆう森は歩いているだけでも楽しく、嬉しい気持ちが溢れてきます。

  

その山中でJuanと再会し、色々と話すうちに、彼は旅行の一部ではなく本当に仏教や密教に関心があって、修行としてお遍路にチャレンジしていることが伝わってきました。

三十六仏の石仏の名前の意味や、漢字が何を表しているのか尋ねられたのですが、わたしも勉強不足でそこまで解説できず残念でした。
でも、アニミズムと山岳信仰のことや、神社と寺の神聖なものへの表現方法の方向性の違い、日本人の宗教観などについては、わたしの知る限りのことは頑張って説明しました。

メキシコの宗教観もきけて面白かったです。

そうこうしているうちに、巨大な岩の前に

  
これも巨大な真っ赤なお不動様が出現しました。

  

岩の裂け目は神聖な行場らしく、門があり中には入れませんが、門の前に立つと冷んやりとしたフレッシュな空気が流れ込んできます。

  

それからすぐに古い門がみえ、45番 岩屋寺に着きました。

  
ちょうど工事の作業をしていたおじさんが、

「昔はこちらの山側の古い門が正門だったが、今は車の時代になってツアーや山を歩かない参拝者は後ろの門から入るので、あちらが栄えている」と教えてくださいました。
赤のお不動様や、巨石や石仏などがあり、行場の雰囲気も残っているし、何より気持ちの良い山中なので、この山を歩かないのはもったいないです。
各々事情があるので、できる範囲のお遍路で良いのですが、この山はぜひいろんな方に歩いてもらいたいなあとおもいました。

岩屋寺はお堂の横に岩の窪みがあり、高い梯子でそこまで登ることができます。

  
あまり広くはないのですが、2〜3人なら一度に登れそうです。

  

その窪みの上に、小さな窪みが多数あり、その中にどうやって置いたのか謎な仏像があります。

  
この岩が脆く、有名なクライマーの方がチャレンジしても、ビスを打ち込むと岩が割れてしまい、命綱などを固定出来ず登れなかったとのことです。

一体どうやって岩の中に仏像を置いたんでしょう…

法力で飛ばしたのかな〜?とJuanと話していました笑

この岩屋は、空海さんの前に法華仙人という女修行者が篭っていたそうです。その後一遍上人も修行に来そうです。

  
山伏や行者で有名な女性をわたしはあまり知らないので、法華仙人とはどんな人だったんだろうとすごく興味がわきました。

お参りしながら、わたしも女だけど山伏になれるよう修行の道を頑張ります!と勝手に語りかけました笑

この岩屋の下には洞窟があり、社務所で木札を購入して先祖供養を祈願して暗闇の中のお地蔵様に奉納する穴禅定というものができます。

  
わたしは父方と母方の両方をやりました。

洞窟の中は本当に暗く、蝋燭の灯りでも見えません。

ちゃんと出来たのか不明ですが、気持ちは伝わったと信じて、岩屋寺を後にし、来た道を戻りました。

このお山は細かいアップダウンは多いけれど緩やかでキツくないし、大きい岩がゴロゴロしていて面白いです。

  八丁坂さんの宿に戻って、荷物を受け取ってからJuanと別れました。

それからだんだん空が曇ってきて、肌寒くなってきたところで遅い昼?かもう夕飯?に15:00に道の駅さんさんでカレーを食べました。

その先の地図で目星を付けていた東屋が風が強くて寒そうだったり、休憩所も人気の無い国道沿いだと治安面で心配だったり、リストには載っていたライダーハウスが実際に行ったら潰れていたりして、思うように今夜の寝床が見つかりませんでした。

歩き遍路の女子1人が山に入っていくのを見たら、国道沿いの東屋なら人気がなくなってから車で追いつけるので危ないときいて、この旅が始まってから人気のない山の中での野宿は避けようとおもっていたのですが、ちょっと前の宿は部屋が埋まっていたり、心あたりのある東屋もいまいちで見送ってしまい、もうにっちもさっちもいきません。

三坂峠の山の中でどんどん日が暮れてきているのに、頼みの綱の地図上の桜東屋が見つからず、心細くなって”南無大師遍照金剛”をひたすら唱えながら足を進めていると、18:00に元一ノ王子社跡の東屋に到着しました。
これは熊野神社信仰と関係のある神社の跡地のようです。

日没後に山を抜けるのは無理だし危ない、山を抜けても野宿する場所は微妙そうだと考え、車の往来もない山路の途中のこの東屋で野宿することに決めました。

  

こうなると、予測していたかのように先の道の駅で晩ごはんと歯磨きを終わらしておいて良かった!というかんじです。

東屋は六角形で、壁はありますが閉じていないので、風は入ってきます。
しかも、この日はなんと四国に台風が接近していて、強風でした。

壁に沿うように寝袋に包まり、顔だけ出して上を見上げると、強風で折れそうなくらいに揺れている木々がみえて、怖くなってくるので、目を閉じてはやく眠るしかありません。

空海さんと、この場所をお借りすることを熊野の神様に断わって、無事朝が迎えられますように!

とお願いして寝ました。

途中目が覚めて時間を確認すると、まだ22時で、明け方までだいぶ時間があります。

安心安全な場所で、暖かい布団で寝られることはなんて幸せなんだろうか、と寒く固いマットの上でいつもの自分の生活の豊かさを噛み締めました。
カレー600

コンビニ313

朱印 300➕供養 200

計1413

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