5/24(日) お遍路28日目
5:00起床して、バタバタと着替えて5:30からの善通寺さんの御影堂で朝のお勤めに参加しました。
いろは会館に泊まられた団体のお遍路さん達に混ぜてもらって、般若心経をあげて法話を拝聴しました。
そのお話しの中で、「みんなのことよりまず自分のことでもOK, それから大きなことを祈ればよい」という言葉が心に残りました。
お遍路も、一週目は自分のため、二週目から人のためということを聞いたことがあります。
わたしは色んな修行とかに参加してきても自分の心の安定とかリフレッシュをしたいという気持ちが強くて、自分のためだから体力的に大変でも楽しいと感じたり頑張れたのですが、本当の修験者やお坊さんなどは人のために修行するんですよね。
動機が人のためというのは、本当にすごいことだし、尊いなあと思います。
わたしはまだ心から人のためだけで修行するのはできないし、自分でいっぱいいっぱいで余裕がありませんが、法話の中でまずは自分をどうにかしようという気持ちがあるのが大事ときいて、ホッとしました。
まずは自分のことをしっかりやって、いつか心から人のために行動できる人間になりたいと思います。
その後本堂の近くで朝ゴパンを食べていたら、境内にランニングできていた近所の人達に話しかけられて応援してもらえました。
「今何日目なの?」ときかれて、「28日目です」
と言うと、「28日でここまでくるなんて若い人はやっぱり速いね」と言われましたが、自分ではもう28日も毎日ただひたすら歩くだけの日々を過ごしたのか〜と感慨深くなりました。
大阪・和歌山の旅、高野山も含めると家を出てから1か月以上経ってるんですね。
野宿などしながらの貧乏旅ですが、こんなにじっくり自分に時間をかけることができたのは、すごく贅沢だし今日まで無事なことがありがたいなあとおもいました。
そこから76番 金倉寺に8:00到着。
境内には、山伏姿の入山大師 智証大師(円珍)の像があります。
空海さんの甥で、比叡山延暦寺の座主も務めた天台宗の僧侶です。
唐から帰国後、この金倉寺で暮らしていたそうです。
金箔を貼る大黒天さんもいます。
多度津の願掛け地蔵を通って、道隆寺に向かう途中で、「お遍路さんちょっと待ってください!」と声をかけられました。
振り返ると民家からおじさまが出てきて、息子さんが手作りしている陶器のお地蔵さんをいただきました。
息子さんと見送ってくださり、「頑張ってください!」と応援してくださいました。ありがとうございます!
9:30 に77番道隆寺に到着。
こちらで、仙遊寺、雲辺寺で再会した村上さんと再々会できました。
これも縁ですね〜。
道隆寺のご本尊はお薬師様で、潜徳院殿は”眼病平癒”の御利益で有名です。
お店では眼に良いお茶や飴があり、家族へのお土産屋に購入しました。
村上さんと一緒に丸亀まで歩きました。普段1人なので、誰かと一緒に会話しながら歩くのも久しぶりで楽しかったです。
わたしはここで猪熊弦一郎美術館に立ち寄りました。
抽象的な絵画はあんまりピンとこないものもありましたが、白地に黒のシンプルな作品が好きでした。
でも無邪気な手遊びのように作られた小さな立体などが、遊び心があって見ていて楽しかったです。
お城の地図には漆林と書いてあって、見に行くと何本かは漆が植わっていたように見えましたが、漆林はなくなっているようでした。
郷照寺は高台にあり風が通って気持ち良かったです。
本堂の天井に花の彫刻があって綺麗でした。
その後郷照寺のすぐ近くの”善根宿うたんぐら”さんへ。
79番 天皇寺(高照院)へ。
白峯宮の裏手から入ります。
御手水やいろんなところに菊の御紋がありました。
立派な御神木があって、気持ちの良い神社だったので崇徳天皇ももう祟ったりしてなさそう笑と勝手に思いました。
讃岐はこんなのんびりした場所で、そんなに怒りを持続できるのかなあ。
生前暮らしたという天皇寺は小さめでした。
お寺は元神宮寺だからか、寺の前に朱塗りの三ツ鳥居があります。
うたんぐらさんまでは電車で戻って、駅までうたんぐらのご主人が迎えに来てくださいました。
家にいるかのように落ち着くリビングで、みんなで相撲を見てからお風呂をいただきました。
その後自転車を借りて、たまたま行きにみかけた宇夫階神社へ。
ここがまた面白い神社だったので、次回詳しく書きたいと思います!
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