成田山 祇園祭と奥の院

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夏真っ盛り、暑い日が続いていますね。

もうすぐ千葉の成田山新勝寺では祇園祭があります。

平成28年は7月8日、9日、10日の週末に行われます。

わたしは一昨年いって、その祭りの盛り上がりにとても興奮したので、そのときのことを書きたいとおもいます。

 

成田山新勝寺は、平将門の乱で不安と混乱の最中、寛朝大僧正が弘法大師空海さんが作った不動明王をもって京からこの地まできて、戦乱が治まるようにと祈願したことから始まります。歌舞伎の市川団十郎が男子の子宝祈願をして成田信仰が厚かったことも有名ですね。わたしも新春花形歌舞伎で市川海老蔵さんの芝居を見たことがありますが、客席からの声掛けはこれにちなんで「成田屋!」というもので、今も続いています。

 

祇園祭、正式名称成田山祇園会(ぎおんえ)は、成田山新勝寺のご本尊「不動明王」の本地仏であり、新勝寺奥之院に奉安された「大日如来」に、五穀豊穣・万民豊楽・所願成就を祈願する成田山新勝寺の宗教的な祭礼だそうです。

祇園祭というと、有名なのは京都の八坂神社の祇園祭ですよね。

祇園御霊会ともいわれる名称の由来は、八坂神社が神仏習合の時代に、比叡山に属して祇園社と呼ばれていたことに由来します。祇園社の祭神の牛頭天王が仏教の聖地である祇園精舎の守護神であるとされていたので、祇園神とも呼ばれ、神社名や周辺の地名も祇園となり、祭礼の名も祇園御霊会になったといういきさつがあります。

明治の神仏分離令により現在の京都の八坂神社の祭神は、黄泉の国の神としてしばしば牛頭天王と同一視されるスサノオノミコトになっていますが、祇園という名前自体は仏教由来ということになります。

御霊会とは、疫神や死者の怨霊などを鎮めなだめるために行う祭で、成田山でも江戸時代には、成田山で管理する湯殿山権現社を中心とする祭礼として執り行われていました。

千葉に出羽信仰があるのは以前道端に出羽三山の石碑をみつけたのでうすうすわかっていましたが、ここで繋がった気がしました!

湯殿山権現社とは、現在のJR成田駅東口交番の脇にある権現山と呼ばれる広場の一角にある小さな祠のことで、遠く山形県にある出羽三山の一つである湯殿山の信仰からきています。出羽三山の羽黒修験を体験してきた話はこちらに書きましたので、興味ある方は読んでみてください。

 

つまり、古くは祇園会は湯殿山の祭礼として執り行われていたんだとおもいます。その神社のお祭りが時代の変遷とともに大日如来の祭礼へと移り、大日如来のご尊体を捧持して各町内を渡御するようになりました。

なので、初めて見たとき大変驚いたのですが、成田山新勝寺という真言宗のお寺の行事なのに、御神輿があるんです。

その御神輿には、神さまではなく大日如来が乗っている、ということになります。

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そして、権現社の信仰の名残として、祇園祭初日の夜、御輿が権現社を御旅所として一泊した翌朝、御輿とすべての山車・屋台が権現社に集合して総踊りが行われるそうです。

 

今では、成田山の御輿の渡御と併せて、成田山とその周辺の9町内、合計10台の豪華絢爛な山車・屋台が成田山への参道を練り歩きます。これが本当に勢いがあって見ていてすごくパワフルです。

 

たっつけ袴にパナマ帽を被った旦那衆の姿がとてもかっこよいです。

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先導する女の子たちも結いあげた日本髪が美しくて可憐です。

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それぞれ自分の町の山車や山鉾を誇らしげに曳いているのが、見ていてとても気持ちが良いです。ここまで大掛かりな山車などを、町内の力で継続しているのがすごいなあとおもいました。その地域に生まれ育った人のみが曳けるので、羨ましくもなります。

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大門をくぐって、成田山の広い境内に入り、光明堂を目指します。

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祇園祭の間、霊宝である天国宝剣で加持がしていただけます。

平安時代中期平将門の乱の折、ときの帝朱雀天皇から寛朝大僧正に授けられた霊宝が、現在の成田山のご本尊である不動明王と天皇の守刀、天国宝剣であると伝えられています。

その剣で、実際に身体を触れてもらえるんです!!すごいですよね。

剣は金襴の袋に納められており、僧侶の手によって参詣者の身体に当てられ、無病息災などを祈願していただけます。

そして、天国宝剣のお札もいただけます。

 

 

光明堂の裏手には石壁に囲まれた奥の院があります。普段は扉が閉まっていて、中も暗く見えませんが、この祇園祭の三日間だけは特別に扉が開いて中の秘仏を拝見することができます。

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ヒンヤリとした洞窟の中、暗闇に蝋燭の光で照らされる大日如来のお姿はとても神々しかったです。

 

この奥の院のわきには清瀧権現堂があり、御輿は平時はこちらに安置してありこの祭りのときのみ拝見できるそうです。

 

成田山の参道は古い町並みを残しながら、成田空港に近いということもあり外国人向けのバーやカフェなどおしゃれな飲食店も多く、ブラブラしていても飽きません。

祭りは夜まで続き、提灯の灯りで見る山車はまた趣があって良かったです。

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成田山では他にも座禅修行や断食修行、火渡りなどもありました。

また境内が広く、素敵な庭園でお茶会や催し物も多くあるので、近くに住んでいたときはとてもよくお参りする場所でした。

また機会をみて紹介できたらとおもいます。

 

 

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