磨崖仏と地底ダンジョン

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栃木を出る前に、友人の来訪が重なり、せっかくなので面白スポットである大谷石の採掘場に行きました。
案外観光地って地元の人間だと行かないんですよね。人が来てくれるって良い機会になります。
こちらが大谷石資料館。

採掘方法など展示してあります。

地下に降りる階段があり、

進んでいくと…

 

 

この地下空間!

ゲームのダンジョンのようです。
中はすごく冷んやりとしているので、防寒対策が必要です。

夏に来るのは涼しくて良さそう。

 

地表ははるか上です。

内部はとても広く、どんどん奥に進んでいきます。

エヴァンゲリオンのアダムとか磔にされてそうな空間。

奥の方にはこのとき限定で公開されていた教会があります。

地表からの光が差し込んでいて、なんとも幻想的。

ここで結婚式するのは、夏なら良さそうですね。

 

古代の幾何学模様の壁画のように見えますが、これは機械掘りの跡です。

手掘りの跡は、薄く波打っているような模様になっています。

 

これだけ深い空間を最初は手掘りで掘り進めたんですから、すごいですよね。

その様子は超人力ってかんじで、古代エジプトのピラミッドづくりと大差ないようにかんじました。

 

勇者ヨシヒコや、るろうに剣心の映画の撮影でも使われたみたいです。

 

地下神殿のような、荘厳で怪しげな雰囲気。

暗がりのほうには、水が溜まっているところもあって、事前に申し込めばゴムボートに乗って地底湖探検ツアーに参加できるようです。

でも、暗がりの水場ってなんか異形のものが潜んでそうでめっちゃ怖い。

ライトアップの色合いもあいまって、ほんとに謎の地下神殿の様相です。

赤いとこわい笑

 

壁には岩塩による塩の花が咲いています。

ちょびっと手に取って舐めてみました。ほのかなしょっぱさ。

 

こんな看板があり、

 

現実世界に戻っていきます。

 

外には縁結びの池があります。

隣にはおしゃれなROCKSIDE MARKET。

閉店時間が資料館と同じ17時なのがちょっと惜しいです。大谷石資料館を出た後に、お茶したい、ちょっと休憩してから帰りたいというニーズは多そうだけどな~。

あと30分でいいから延長して開いていたら、けっこうお客さん入りそうなのにとおもいました。

 

 

後日、再度行ってみました。地元の民芸品や大谷石を使ったおしゃれなインテイリア用品があって、とても可愛い空間です。

木工細工で全国の神さまを彫ったブローチが素敵だったので、ここは山伏らしく烏天狗を購入しました。

 

大谷石にグリーンを植えるのも素敵ですね。

 

その後すぐ近くの大谷観音へ。

ご本尊が石仏・摩崖仏なので、岩にひっつくようにして本堂が建てられています。

弘法大師が岩壁に刻んだという言い伝えですが、作風的にはバーミヤン石仏との共通点がみられることから、実際はアフガニスタンなど中央アジアからシルクロードを通って来日した僧侶の手によるものと考えられているそうです。

お寺の方が、わざわざ説明の度に一緒に本堂に入って解説してくださいます。

開基は空海さんですが、現在の宗派は天台宗のお寺です。

 

この本尊の千手観音は、とても厳かな雰囲気で、石仏ならではのプリミティブな魅力、パワーが岩にぎゅっと固まったような迫力のある素敵な仏像なので、ぜひ足を運んでみてください。

 

本堂を過ぎると、脇堂にも沢山の石仏群があります。

 

境内にも、岩壁の穴に石仏が安置されています。四国のお遍路でまわった岩屋寺の石仏を思い出します。

なんだろう、すきまがあったら仏像を埋めたくなる欲求が人にはあるのかな笑

 

境内には共通券で入れる小さな宝物館があります。土器のかけらや郷土資料なのであまり目新しいものはありませんが、縄文時代の人骨の本物が展示されています。

なかなか綺麗な頭蓋骨で、生前は美丈夫だったのではとおもいました。まさか自分がこんな風に展示されるなんて、困惑してるかもしれませんね。

 

隣には弁天池があります。

昔からこのあたりは大小の岩が屏風のように立っていて、大谷と呼ばれていました。

岩下からは水が湧き出て川となっていましたが、この中に毒蛇が住んでいて時々毒水を流すので生き物が死んでいたようです。人間もこの水に触れると病気になり、作物も枯れます。ここを地獄谷とも呼んで、捨てようとしていたときに、弘仁(810)の頃東国巡錫の旅の弘法大師空海さんがこの話をきき、毒蛇の谷に入っていってこれを退治しました。

 

池の中央には弁財天が祀られていて、弁天様にこの毒蛇が改心して白蛇となってお仕えしているそうです。弁天様に参拝後、この白蛇の頭をなでるとご利益があるといわれています。

白蛇の像は二匹あり、どちらも頭が擦り減っています。

わたしは蛇が結構好きです。よくみるとつぶらな瞳で、案外可愛い顔をしていますよね。

 

弁天池の奥には「おとめ山」があります。

 

なにか可憐な乙女にまつわる伝説があるのかとおもったら、江戸時代、日光輪王寺宮様の御用山で、秋になると松茸がとれたそうです。そのため一般の人々が立ち入ることを禁止して「御止山」と呼ばれたそうです。

山頂は風光明媚な景勝地と書かれていますが、登山道など整備されているかナゾなかんじの、人が入っていない雰囲気がしていたので登りませんでした。

どなたかの墓?かなにかがありますが、これについて何の説明もせれていないので謎です。

三重の鳥居のようなものの上に、狛犬?獅子?が乗っている・・・

なぜ?詳細ご存知の方がいましたら教えてください!!

 

向かい側にある平和観音のある公園へ。

大谷石の岩壁があります。

この写真、雲が仏様の姿になってませんか?!わかる方いるかな笑

壁の高さをみると、通り道の分だけ人が石を削っていったその量にびっくりします。

この高さ27mにもなる巨大な観音は太平洋戦争の戦没者の供養と世界平和を願って作られたそうです。大谷の石工たちが6年もかけたそうです。

 

観音様の横の展望台まで階段があり登れます。

この後は日光にまで足を伸ばしました。後編へつづぎます。

 

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