牛には引かれてないけど善光寺

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“遠くとも一度は訪れ善光寺”、ついにその日がやってきました。  
5:00起床で、静まり返ったゲストハウスを5:20には出発します。

  
仁王門通っていきますが、仲見世もまだ眠りの中です。

  
5:30に大勧進へいくと、朝のお勤めへ向かうご貫主さまが歩いていらっしゃるところに間に合いました。

  

わたしも道に跪いてこうべを垂れると、数珠で触っていただけました。

大勧進は天台宗の僧坊ですが、どこの宗派にも属さない善光寺は、毎朝天台宗の大勧進と浄土宗の大本願から時間差で僧侶が通ってきて、それぞれの宗派でお勤めをするというとても変わっている独自のスタイルがあります。

“どこの宗派にも属さない”というのは、善光寺が日本に仏教が伝わってきて早い時期にできたため、細分化した宗派ができる前にお寺があったということが大きな理由です。
また、善光寺を起こしたのが僧侶ではなく、本田善光という個人が縁あって見つけた阿弥陀さまの仏像を祀ったことがはじまりなので(その後皇極天皇の力によって立派なお寺となりましたが)仏教宗派に寄らない、庶民のためのお寺として残ってきたのですね。
芭蕉も善光寺に立ち寄って、「月影や四門四宗も只一つ」という句を詠んでいます。

  
宗派を問わない宗教施設って、古い伝統のものであり、現代において価値ある、時代の最先端かもしれないなとおもいました。

善光寺の縁起については、本田善光が拾った阿弥陀様像が元は天竺の如是姫を救ったもので、それから百済にわたり欽明天皇に献上されたが蘇我氏と物部氏の争いの中で捨てられたり…という長い長い前エピソードがあるので、気になった方は調べてみると面白いですよ〜。

ちなみに、JR長野駅のロータリーにはこの物語の初めに登場する天竺(インド)の如是姫の像が置いてあります。

  
たしかに衣裳がインド風ですね。

この像が善光寺と関わりあるものだってことを、知っている人が意外と少ないので、ぜひ注目してみてください。

ご貫主さまにつづいて山門をくぐります。この門は登ることができて、長野の街を見渡せるそうです。

  

国宝であり、東日本最大の伽藍である木造の善光寺本堂。

  
入場料を払って靴を脱いで内陣まで上がり、”お朝事”に参加しました。

順番は交代で変わるようで、この日は先ほどの天台宗の貫主さまが先でした。
内内陣の中で僧侶の読経がはじまると、朝の空気の中で厳かな気持ちになりました。

このお朝事のときのみ、内陣の秘仏の厨子の扉が一枚だけあいて、仏様に朝ごはんをお供えします。

もちろん秘仏なので厨子は何重にもなっているから仏像は見えませんが、厨子の扉の内側の素晴らしい彫刻を拝見できます!
また、秘仏に近い場所の静謐な空気が、扉一枚開けたときにこちらにまで漂ってくるような気がして、身体にフレッシュな空気をとりこんだときのような、全身に沁み渡る気持ちのよさがあるとおもいます。

大勧進の方々のお勤めが終わると、入れ違いに浄土宗の大本願のご上人様方々が入ってこられます。
内陣にはまた浄土宗用の厨子があり、お勤めがはじまります。
読経の声が澄んだ高音で、わたしはそのときに気づいたのですが、大本願は元々尼僧院で、現在の善光寺上人第121世の鷹司誓玉大僧正さまも尼僧の方です。
高野山などでも尼僧に出会ったことはあったのですが、1番トップの地位で読経をメインで読まれているところをみたのは初めてでびっくりしました。
尼僧だと他に伊勢の慶光院や熱田の誓願院が日本三上人として近世まであったようですが、今では信州善光寺のみが法燈を伝承されているようです。

後からきいたら喉の病気をされたことがあるとのことでしたが、すっと耳に入ってくる、こういったら怒られるかもしれませんが可愛らしい女性らしいお声で、わたしは遠目からみてとても若い方なのかと思っていました。ムリに低くして合わせてないのにまわりの僧侶の声ともマッチしていて、不思議なかんじで、ずっと聴いていたくなるような読経でした。

ふと目を上げると、内内陣の頭上には空中で蓮に乗った菩薩像があります。”来迎二十五菩薩像”で小さくて軽やかで、手に手に楽器を奏でている可愛らしい仏像ですが、よくみると左側の区画中央に誰ものっていない蓮台があります。
善光寺にお参りに来たわたしたちのために用意された蓮台といわれています。

お朝事のあと、内内陣の地下をまわる”お戒壇めぐり”をしました。
真っ暗闇の中、壁に沿って進むと秘仏の真下に”極楽の錠前”がかかっていて、探り当てるとご本尊と結縁できるというものです。
朝だから人も少なく、しばらく錠前の前で手を合わせることができて良い空間でした。
このお朝事で善光寺の素晴らしいところがたくさんみれるので、ぜひぜひ善光寺にお参りにした際には朝早起きして参加されることをおすすめします!!

わたしも戸隠山の疲れがありましたが、頑張って早起きしたかいがあって、パワーをたくさんもらってすっきりした気持ちになって境内をまわりました。
7年に1度の前立ちの御開帳で前立ち仏と紐で繋がった塔が安置してあります。

  
どんどん短くなるのは、野ざらしなのと人が沢山触るからでしょうか?
狸が化けたという伝説の狸灯篭があります。

  
仲見世の沢山の宿坊の中にも、せんとくんみたいな狸と坊さんの像があって可愛いです。

  

山門を出てすぐの大勧進は赤い橋と蓮の池が綺麗です。

   
 天台宗ということで、お不動さまが祀られていました。

   
 
8:00をすぎると仲見世も開きはじめました。

  

仁王門の外にある大本願です。

  
握り地蔵の像。

  陶器で出来た小さい握り地蔵は、ポケットにいれてなにかあったら握ってすがれるような親しみやすい仏像でした。
周辺には可愛いカフェや雑貨屋なども多くあり、”ナノグラフィカ”さんでブラウニーを食べながら、善光寺の本を読んでまったり。

  
漆のお盆にケーキが載っているのって素敵ですよね。

  
旅先のこうゆう時間が大好きです。

ババロアが美味しいと有名なパン屋さん”太平堂”に行きました。

  なんと、人気すぎてババロア売り切れ!残念でしたが、お昼用のサンドイッチなど買って、1166バックパッカーに戻りました。
 

 おっきな荷物を背負って、次は松本へむかいます。長野からはJRで1時間と結構遠いですね。
この後松本散策、北アルプス登山レポ、安曇野観光などまだだつづくので、お楽しみに!

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