金峯山寺蔵王大権現御開帳!吉野山 山伏の聖地へ①

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山伏といったら、一度は行ってみたい憧れの大峰奥駆。

山上ヶ岳は女人禁制のお山ですが、それ以外のお山では女人が行けるところもあります。

そんな奥駆道の入口出口、吉野へ行ってきました。

ここも白山と同じく、ずっと憧れがったお山です。吉野といえば桜ですが、なぜこの時期に行ったかというと、

平成30年11月3日~11月30日まで日本最大秘仏本尊特別ご開帳が行われていたからです。

京都から近鉄で吉野駅まで向かいました。途中に橿原神宮や明日香の地も通って、以前夏の暑いときに奈良の古墳巡りをしたことを思い出しました。

吉野駅に降り立つと、京都と比べてもう何度か気温が下がったような、寒さを感じました。

今の時期ケーブルカーは運休中で、山上まではバスが出ていましたが、今日のお宿「桜庵」さんは駅前でお土産物屋をやっていたので、荷物を預かってもらって歩いて登りました。

桜庵さんのすぐ前に、幣掛神社があります。境内には湧き水があり、清めのお社のようです。

早速、山に入って最初の役行者像がありました。

その後紅葉の中坂道を徒歩20分ほどのぼっていきます。

まずは大きな黒門がお出迎え。金峰山寺の総門で、吉野一山の総門でもあります。

高麗門洋式で、城郭によく用いられるものです。昔は公家大名といえでもこの門からは槍を伏せ馬を降りて通行しました。

黒門すぐ近くの弘願寺に参拝しました。

蔵王権現の特別公開に合わせて、各お寺でも寺宝の特別公開されていました。

こちらの虚空蔵菩薩坐像は小さいけれども端正なお顔で綺麗な仏さまでした。

境内には室町時代に建立された、歯がため関屋地蔵尊がいます。

とりわけ歯の痛みに霊験があるとのお地蔵様です。わたしはストレスがたまると歯ぎしりをしてしまって、歯ぎしり原因の虫歯ができてしまうので、無意識の歯ぎしりがこれ以上ひどくならないようにお願いしました。

それからこの大鳥居をくぐります。

聖武天皇の東大寺の大仏の余った銅を使って造立されたとの伝承があり、現在のものは再建されたものです。

俗界と浄域との結界であり、仏道修行を発心するところとされています。修行者はここで、修行を行う気持ちを奮い立たせます。

大峰奥駆けの山上ヶ岳までにある金峰山四門の第一の門で、日本三大鳥居の一つとされています。

その隣にも役行者。

いよいよ金峯山寺です。仁王門は大修理中でした。

蔵王権現堂。特別ご開帳の厨子の扉があいていて、青い巨大な金剛蔵王大権現が迎えてくれます。

御本尊は大迫力です!!なんだろう、元が木造の仏像であるってことを忘れてしまうような、存在感です。7mの上から見下ろしてくださいます。

ブルーの鮮やかなお身体も目にまぶしくて、初期の仏教が持っていた、色鮮やかな仏像のエネルギーを感じます。

「今から1300有余年前、金峯山山上ヶ岳に役行者が一千日の修行に入り、感得された権現仏であります。権現とは権(仮り)に現われるという意味で、本地仏の釈迦如来(過去世)、千手観音(現在世)、弥勒菩薩(未来世)が権化されて、過去・現在・未来の三世にわたる衆生の救済を誓願して出現されました。また金剛蔵王とは、金剛界と胎蔵界を統べるという意味も表しています。 」金峯山寺HPより

最初に出てきた仏のお顔は優しかったので、役行者が山伏、山の修行者のためにもっと厳しい顔ください!!といってでてきてもらった仏様だそうです。

蔵王権現の間の上には、本地仏の描いた丸いプレートがあります。

今を頑張れば、過去も未来も良い方に変えられるという教えを表しているそうです。

過去は変わらないと思えるかもしれませんが、ミスや過ちがあっても、それを学んで、そこからもう同じようなことはしないとおもったり、もっとよい自分になろうとすることで、過去も意味のあるものに変わるし、もちろん未来も頑張った分だけ良い方にいくから、心配事は蔵王大権現にお預けして、安心して今を頑張りなさい、それを見守っているよ、という温かい仏さまです。

仏教の、宗教というより生き方の部分の、こういう教えがわたしは好きです。

いつもなのか、このご開帳のときのみかはわかりませんが、ご本尊の足元にそれぞれパーテーションで区切って、一人でしっかりお祈りができるスペースが作られていました。

わたしは詳しく自分のことをお話するので、このような参拝者の集中できる空間をつくってもらえると大変ありがたかったです。

他のところでもあるといいな!とおもいました。

他のツアーの方の説明にくっついて、僧侶の方のご説明をききました。

権現堂は現像の木造建築のなかで、東大寺の大仏殿についで日本で2番目の大きさとのことです。

毎日お護摩を焚くので、上の方は真っ黒になっています。

柱は立派で太いものですが、綺麗に成型しすぎず、うねりなどのこしたままなので、木がそのまま吉野の山の雰囲気をもってお堂になっているようなかんじがします。

売店の前の方の柱はつつじの木で、これだけの大木は珍しいそうです。

本堂奥のお不動さんや木造の蔵王像の前の柱は梨の木で、鬼門に梨の木を使うことで「鬼門無し」としたそうです。

この梨の木の横にお不動さんがあります。堂内が薄暗くてお顔はよく見えなかったのですが、身代わり不動さんです。

その左には大きな木造の蔵王像があります。この像は廃仏毀釈のときに仏像を守るため、ばらばらにして土の中に隠されていました。

それをつぎはぎ復元したそうです。仏教や修験道が受けた大変な時代の証明になる仏像です。

その奥の本持仏堂では、豪華絢爛な黄金の本持仏がありました。

その横で、金峯山寺をテーマに描かれた絵本の販売、絵の展示があってそれも面白かったです。

権現堂は靴袋と特別ご開帳のチケットをみせれば、何度でも拝見することができます。

権現堂の近くには、菅原道真公を祀った威徳天満宮があります。豊臣秀頼の改修により、桃山様式です。

大峰山中の笙の窟というところで修業中の日藏道賢という僧が修行中に急に仮死状態になり、閻魔宮にいったところ冥土をさまよっている醍醐天皇にであって、「生前讒言によって菅原道真を太宰府に流してしまった、その罪によって死後苦しんでいるので、生き返って道真を祀ってほしい」と言われて蘇ったそうです。

この後、山内のお寺や神社巡りをしました。

その模様は次の記事にかきたいとおもいます。

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